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2万人級の「部活」活用 新東通信、雑誌『DRESS』とコラボ

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10月1日発売の『DRESS』11月号表紙。
編集長は、元光文社『STORY』などの
編集長を務めた山本由樹氏。

新東通信が女性誌『DRESS(ドレス)』の読者組織を活用したEコマースに乗り出す。『ドレス』を発行するギフト(東京・渋谷)の親会社パス(東京・港)と提携し、12月に商品開発などを支援するクラウドファンディング「DRESS FUND(ドレス・ファンド)」を、来年1月にはネットモール「DRESS MARKET(ドレス・マーケット)」を開設する。

新東通信は2000万円を出資

『DRESS』公式サイトでは、各「DRESS部活」の
活動の様子がブログで読める。​
有料会員限定で、きわどい内容の「裏DRESS」なるコーナーも。

「ドレス・ファンド」「ドレス・マーケット」の運営は、新東通信とパスが共同出資するPATHマーケット(東京・港)が担当する。資本金は4700万円で、出資比率はパスが63.6%、新東通信が36.4%。新東通信はパスからの株式譲渡と新株発行による第三者割当増資を引き受け、計2000万円を出資した。

「部員」1万8000人のコミュニティ

『ドレス』は、元光文社で『STORYなどの編集長を務めた山本由樹氏(現ギフト社長)が2013年4月に創刊した女性ライフスタイル誌。発行部数は10万部。「DRESS部活」と題した読者組織を持つ。「部活」の数は「ランニング部」「美容部」など22に上り、参加者(部員)の数は日本全国で1万8000人。「部活」には無料で参加できるが、年間9360円(税込)を支払う定期購読者は、限定コンテンツにアクセスできたり、優先的にイベントに参加できる。

「部員」にビジネスの場を提供

『DRESS』10月号の付録「DRESS部活ジャーナル​」特別版。
各部活おすすめの商品や店舗なども。

ネットモール「ドレス・モール」や、ネットを介して出資を募るクラウドファンディング「ドレス・ファンド」では、「DRESS部活」参加者を中心に商品の売り場を提供したり、起業支援を行う。“部員”には、エステサロンを経営していたり、手芸品を販売していたりと、中小企業の経営者も少なくないという。モールでは外部事業者の出店も受け付ける。

広告主企業と「部員」を仲介

新東通信は、両プラットホームを活用した、『ドレス』本誌連動の広告商品を展開する企業と部員が商品の共同開発にあたったり、コラボレーションを通じてPRにつなげる。10月24日には「名古屋DRESS部」を立ち上げ、札幌などほかの地域にも「部活」を設置。地元企業との仲立ちを行う。将来的には『ドレス』以外の雑誌にも展開する考え。


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