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コラム

「広告」から「クリエイティビティ」へ【ACCプレミアムトーク】

新米パパ・シンガタ権八成裕に聞いてみた「イクメンとクリエイターって両立できますか?」

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【前回のコラム】「バスキュール朴正義さんに聞いてみた「デジタルの人から見た、テレビの面白さって何ですか?」」はこちら

気鋭のクリエイターたちは、今とこれからの広告やメディアについてどう考えているの? ACCならではの視点で、これからの広告のカタチについてお聞きしていくシリーズ企画「ACCプレミアムトーク」。今回は、ちょっと変化球のテーマとなっております。今年、奥様との間にお子さんが産まれたとのことで、業界内で(局地的に)話題となっている、シンガタの権八成裕さんに「イクメンとクリエイターは両立するのか!」という根源的な問いを投げかけてみました。もはや単なる市井のパパと化した権八さんのデレデレインタビューをお楽しみください。

(聞き手・文:博報堂ケトル 原利彦)

―――権八さん、本日はよろしくお願いします!

シンガタ 権八成裕さん

権八:いや、でも本当になんだか、すみません。やっぱり僕なんかでいいのでしょうか。最初にケトル原さんから取材依頼のメールを頂いた時も、僕、夜中に酔ってたこともあって、スマホから長文の気持ち悪い返信をしちゃって…。

―――いえ、あれだけ広告業界で堂々たる活躍をしている権八さんでも、「育児」について語ることがこんなにも大変なことなんだっていうことが真摯に伝わる素敵なメールでした。OKいただくまでに、3スクロール分くらい勝手に自問自答してましたもんね(笑)。

でも、葛藤の末、お引き受けいただきありがとうございます。

早速ですが、お子様ができる前と後、権八さんのライフスタイルに変化ってありましたか?

権八:のっけから超ありきたりな話で恐縮ですが、夜、全力で早く家に帰ろうとするようになりましたね。赤ちゃんって20時とか21時には寝ちゃうんですよ。寝た後に逢うのも楽しいんですけど、できる限り起きてるときに逢いたくて。

―――ちなみに、そんなに早く家に帰って、権八さんは何やっておられるのですか?

権八:基本的に、僕ができることはほぼありません(笑)。ただ、子どもって夜中に何度も目を覚ますのですが、僕はおっぱいをあげるわけにもいかないので、泣き止んでまた眠るまでずっと抱っこしたり、おむつを替えたりとか、片付けをしてあげたり、とかですね。

やっぱり、どう考えても奥さんのほうが何倍も大変だし、ストレスもたまるのはよくわかるので、可能な限り僕も家の事はやってあげたいし、子どもとも向き合いたいな、って思います。ちなみにお風呂入れるのは基本的に僕の仕事です。もの凄く楽しいです(笑)。

―――でも、権八さんのようなクリエイターの仕事って、夜、企画だけじゃなく、撮影やロケ、打ち合わせが入ることって多いですよね。なんとかなるもんですか?

権八:そうですよね。ただ、子どもが生まれてからは、これまでダラダラやっていた作業も、要領よく切り上げるために工夫するようになりました。あとは、仕事の途中でも一回家に帰って、子どもの顔を見て、おむつを替えて、また仕事に戻ったりすることもあります。

―――うわ、子どもどころか嫁もいない僕としては、それ、ムチャクチャ疲弊する日々なんじゃないか、と思ってしまったのですが・・・。

権八:いやいや、これが違うんですよ。こっぱずかしいのですが、もう、逆に子どもからいろんなもの、もらっちゃうんですよ!

正直言って、僕も、子どもがこんなにも良いものだとは知らなかったですね。元々が子ども好きで、昔マガジンハウスのrelaxという雑誌で「アイバブユー」って赤ちゃん紹介ページを連載してたくらいですが、そんな僕でも自分に子どもができてみると想像以上というか。もちろんなにもかも初めてのことで正解も分からず不安も尽きませんが、それでも、毎日が感動の連続だし、もういろんなことに感謝したくなって…。あ、気持ち悪いですか(笑)。

確かに、睡眠不足に拍車はかかるし、物理的には忙しくなるのですが、家に帰って子どもの顔を見るだけで頑張れるというか、チャージされる、というか、「もっと仕事がんばろう」っていう気持ちになるんですよね。これ、なんなんでしょうね?

次ページ 「権八さんのクリエイティブ自体にお子様の存在は何かしら影響ございましたか?」へ続く

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