社員6人の酒店が月間100万PVのオウンドメディアをつくった理由とは?

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※この記事は広報会議10月号特集「自社メディア強化計画」から抜粋、再編集しています。

2500人が渋谷で日本酒飲み比べ
今年5月に日本酒イベント「SHIBUYA SAKE FESTIVAL」を開催。両サイトで告知したところ、2500人近くの集客となった。「NOMOOO」スタートから2年後のことだ。

ビールや日本酒、ワインなどお酒に関するコンテンツを紹介するメディア「NOMOOO(ノモー)」。2013年に開設したこのメディアを運営するのが「リカー・イノベーション」(東京・足立区)だ。酒屋を母体とするベンチャー企業で、社員も6人と小規模かつメディア経験者も不在のなか、独力でメディアを拡大。現在は月間100万PV、メディアを通じてイベントを告知すれば、2500人の参加者を集められるまでに成長している。

メディアとECサイトの2本柱

リカー・イノベーションは、現在、主に2つの事業を展開している。ひとつは、「KURAND(クランド)」と呼ばれる、地方のまだ無名な蔵元とオリジナル日本酒を開発し、会員向けに販売するサービス。サイトを通じて会員を募るほか、同名のリアル店舗(池袋、浅草の2店舗)でも販売している。もう一方が、日本酒に限らず、お酒にまつわる様々なコンテンツを展開するニュースメディア「NOMOOO」の運営だ。「KURAND」が日本酒に特化している一方、「NOMOOO」は、よりオープンなメディアとして、お酒に合うレシピや酒関連のイベントレポートなど、様々なジャンルのコンテンツを配信している。

同社がメディアを持つようになったきっかけは2013年春、社長の荻原恭朗氏が、実家である酒屋の在庫処分のため、酒類全般を販売するECサイトを立ち上げ、その集客のために商品紹介のコンテンツの掲載をはじめたのがきっかけだ。

「酒類のECサイトは、Googleアドワーズなどで規制がかかり、ウェブ上に広告が出せません。そこで、『広告が出せないなら、自社サイトで発信すればいい』と始めたのがきっかけでした」と荻原氏は振り返る。

コンテンツを配信し始めると、次第にアクセスが向上。売上も伸びてきたため、2014年春、よりアクセスを集めるため、コンテンツ部分を切り離した。「NOMOOO」をメディアとして独立させると同時に、会員向けECサイト「KURAND」を開設。現在の形での運用がスタートした。

次ページ 「一次情報の発信にこだわり」へ続く

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