IBMはコグニティブで1.9兆円の売上高
これらのシステムを支えているのが、IBMの「Watson(ワトソン)」だ。「ワトソン」は、IBMが「コグニティブ・コンピューティング」と呼ぶ技術の代名詞。「コグニティブ」は、(情報などの)認識や直観、推論によって知識を獲得するプロセスを指す言葉だ。「ワトソン」は、自然言語や画像、音声など従来のコンピューターでは扱えなかったデータを認識して取り込み、そしてデータを元に、新たな結論を導くこともできるという。
IBMは、こうしたコグニティブ・コンピューティングで顧客の課題解決を助ける事業を「コグニティブ・ソリューション」と位置づける。同事業では2015年、総収入が178億ドル(1兆9606億円)、税引き前利益が72億ドル(7930億円)となった。同社は、コグニティブ・コンピューティングによる顧客の意思決定サポートは、2025年までに2兆ドル規模の市場になると見込む。生産性向上などをメインとする従来型のIT市場は、2016年時点で1兆2000億ドル市場という。
「コグニティブ・コンピューティングは、これまでのテクノロジーと根本的に異なるもの」と、再びステージ上に現れたIBMのグリーン氏は自信を見せる。「自ら学び、より人間的なデータを理解し、推論をして、それを人間にもわかる情報として提示します。交通運輸情報や天候情報、ソーシャルメディア…より膨大で一見関係のなさそうなデータ元から、人間にはわからない相関関係を導き出すのです。そこからは途方もない消費者インサイトが得られることでしょう」。
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