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コラム

#石井リナのゆとりですがなにか

“インスタハラスメント”を通して、インフルエンサーマーケティングを考える

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SNSで友情を測るのは、インスタ世代だけではない

友情をSNSで測るというのは、Instagram世代だけで巻き起こる話ではなく、MixChannel(ミックスチャンネル)ユーザーの高校生にインタビューさせてもらったときにも、感じることがありました。その高校生は、友人の誕生日プレゼントにMixChannelの動画を1ヶ月程かけてつくり、プレゼントをすると話していました。

少し前までは、写真アルバムなどを作成し、友人などにプレゼントしていたものが、彼女たちの間では、MixChannelなどで動画をつくって投稿し、友情を証明するというのです。友情をSNSで表現することも、なんら不思議ではない時代になってきているのでしょう。

“インスタハラスメント”は、友人関係だけで巻き起こることではありません。これは、私の友人であり、フォロワー1万人程のインスタグラマーに言われたことです。ブランドなどから意図せず、プレゼントが送られてきて、SNS投稿を暗に促されるようなことが過去に何度かあったと言います。この程度なら、自分で判断すれば良いと思うかもしれませんが、直接モノを渡され、絶対投稿してね、などと押し付けられることも多々あったそうです。

SNSアカウントに載せるだけだからと容易に想像し、依頼をする企業や代理店の方々も多いですが、彼女たちは自分のアカウントを汚したくない、良くないものを良いとは言えないという気持ちがあります。その中でいかに自然な形でインフルエンサーマーケティングができるのかというのは、企画側や、キャスティング側がしっかりと考慮する必要があるのです。

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