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誰にも負けない、深い商品愛ベビー業界大手のコンビ、戦略会議の舞台裏

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チーム一丸となって目標に向き合う

――コンビさんはどういうタイプのクライアントさんですか。

土屋:商品に対する情熱がものすごくある。だからこそ、ベビー用品の市場で、圧倒的な存在感を放たれていらっしゃるのだろうなと思います。

吉本:コンビさんは、広告主・広告会社という関係を超えて、チーム一丸となって目標に向かってがんばっていこう、とおっしゃってくださるクライアントさんです。その期待に応えたいと思っています。

――最近のコンビさんの仕事について教えて下さい。

佐藤:今回の「エッグショックプロジェクト」は、コミュニケーションコンセプトの組み立てからコンビさんと一緒に取り組ませていただきました。このプロジェクトは、競争が激化するベビー業界の中で、店頭でのコンビ商品指名買い増加を目的としてスタートしました。

営業本部 第六営業局 吉本 特氏(24歳)

営業本部 第六営業局 吉本 特氏(24歳)(よしもと・とく)2014年入社。第六営業局に配属。コンビを担当。

吉本:「エッグショック」は赤ちゃんを振動や衝撃から守る衝撃吸収素材で、ベビーカーやチャイルドシートなどのベビー用品に搭載されています。ベビーカーはつい、デザイン、軽さなどママにとって分かりやすい機能で購入しがちですが、そんなママたちに、「for babyのモノ選びをしてもらうためにはどうしたらよいか」、という視点で考えることを重視しました。

土屋:ベビー業界は、ターゲットはニッチですが、流行り廃りも激しい業界です。そのために、妊婦さんには何が刺さるのか、インサイトを明らかにすることを求められます。期待に応えたいと思い、“ママ友”ネットワークを使ってアンケートを取ったりもしました。妊婦さんは、マタニティ期間があるため、商品の検討期間が長いという傾向があります。その間の気持ちの変化も激しく、いつ、何を、どこで伝えるのかということを組み立てるのが重要で、何度も議論を重ねました。

佐藤:「産まれたての頭を守る」という「エッグショック」のコミュニケーションコンセプトを決めるときも、jekiの会議室で5時間ブレストをしました。「赤ちゃんにとって良いもの」はどうしても商品ターゲットであるママ自身が実感できるものではないため、その必要性をどのように訴求するのかが、非常に難しいポイントでした。産まれたての頭は繊細で守ってあげなければいけないとママに理解してもらうことを、とても大切にしました。

――最後に今後の展望を聞かせてください。

吉本:女性として、ターゲット目線を意識した提案をし、それを実現できるよう、チームで挑戦していきたいです。

佐藤:1年間で生まれる第一子は50万人。その市場をどうやって獲得していくか。それを第一に、売上をあげることにこだわった施策を考えていきたいですね。

土屋:業界の流れが速いので、新しい情報をどんどん入れていかなければいけないと強く感じています。積極的に自分の中に情報を入れていき、それをしっかりと分析して、いろんなターゲットのインサイトに迫っていきたいと思っています。

<編集部の視点>

メーカーの人は誰もが自社の商品に強い愛情を持っています。だからこそ、チームの一員となり、売ることに対してまでアイデアを考え、実行してほしい。提案する側、提案を受ける側という従来の両者の関係性を超えたところに、真にクライアントに求められる広告会社の価値がありそうです。

【本連載について】企業と消費者の関係が複雑化する中で、ビジネスの成果を上げるために、宣伝部も「広告」にとどまらず、商品がお客さまの手元に届くまでのすべてを設計する必要が生まれています。では、最前線でクライアントと接する営業担当が目指すべき進化の形とは、どのようなものでしょうか?前例通りが通用しない時代に不確実性の高い「アイデア」を形にし、ビジネスの成果につなげるためには、実は熱意、フットワークなど、人的なスキルの向上にADパーソンが目指すべき姿があるのではないか?編集部では、そんな仮説をもちました。社員数839名の組織だからこそ自分の仕事の領域にとらわれずに、仕事に向き合うジェイアール東日本企画「クライアントサービスプロジェクト」と一緒に、これからのADパーソンのクライアントとの向き合い方を考えていきます。


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