コラム

#石井リナのゆとりですがなにか

原田曜平×石井リナ対談「リア充アピールも終焉?自然体を好み始めた若者たち」

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【前回コラム】「若者たちが、検索エンジンよりもSNSを信頼する理由」はこちら

今回は、コラム「#石井リナのゆとりですがなにか」に若者研究で知られる原田曜平さんをお招きし、若者の実態について、あれやこれやお伺いしていこうと思います。

虚構でもインスタ充であればよい?

石井リナ:今の若い子たちを見ると、行動や消費のきっかけが、SNSであることも珍しくないと思っています。Instagramに載せるために、フェスに行く、お洒落なカフェに行く、などSNS投稿することを前提にしているというか。

原田さん:大人が思っているよりも「SNS動機」はすごく大きくなっていますね。私の研究所にいる学生とかも「ビール嫌いなんです」って話ながら、翌日には「オクトーバーフェストなう」っていう投稿をInstagramにしていたりする。好きじゃないのに消費するということが物語っていると思いますが、本来の目的を超えた行動が生まれていますよね。企業もそうした「SNS動機」をもっと活用していくべきだと思いますけど。

石井リナ:もちろんイベントに行きたいから行くっていうこともあると思いますが、SNSに載せたいから行く、というような順序も大いにあって、オフラインとオンラインの垣根を超えた欲求や、行動経路が生まれていると思います。

原田さん:虚構と現実の区分けが、ある種曖昧になっているという気がします。オタクっぽい見た目の男の子が、BBQでカワイイ女の子たちに囲まれてInstagramにBBQしている様子を投稿していて。幹事を率先してやっているからそうした写真が撮れていたみたいなんですけど、「僕インスタ充なんで」っていう話をしていたんですね。少し悲しい気もするけど、SNSがないときの方がもしかしたら、虚構上でも充実はしていなくて絶望的に寂しい思いをしていたかもしれないですよね。

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