オヤジの存在意義はどこにある?
山本:三島くんは、どういうオヤジになりたい?
三島:困っている人を助けられるオヤジになりたいです。そのためには“困っている”という現象について理解しないといけない。ですから僕は、人よりもたくさん困りながら、困るとはどういうことなのか経験していきたいです。
山本:その人はすごく強い人だよね。
日高くんは後輩にどのように接していこうと思っていますか?
日高:宮田さんから学んだ、デザインは外を化粧することではなく、どういう考えで何を伝えていくかである、ということを言い続けています。なかなか簡単には伝わりませんね。
山本:今日は三島くんの率直な言葉に感銘を受けて、自分も困っている人のために役に立つオヤジになりたいなと思いました。
オヤジには責任があると思うのです。大島さんや宮田さん、磯島くんみたいにカッコいいオヤジがいるのであれば、少しぐらい、しんどい思いをして経験を積むのも悪くないなと若い人に思わせないといけない。それが僕らオヤジの責任なのではないかなと思います。
<了>
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山本高史
株式会社コトバ クリエーティブディレクター コピーライター
関西大学社会学部教授。1961年京都府生まれ。1985年大阪大学文学部卒。同年、電通入社。数多くのキャンペーン広告を手がける。2006年12月電通を退社。コトバ設立。オリンパス「ココロとカラダ、にんげんのぜんぶ」、三井住友海上「未来は、希望と不安で、できている。」、JR東日本「Suica」、トヨタ自動車、サントリー、資生堂、キリンビール、キユーピー、S&B、MS&AD、よしもとクリエイティブ・エージェンシー、インベスターズクラウド、カメヤマなど数多くの広告を手掛ける。著書に「案本」(インプレスジャパン)、「伝える本。」(ダイヤモンド社)、医師・鎌田實氏との対談本「ここから。」(KKベストセラーズ)、隠された名エロ小説「ボクキキイッパツ」(講談社)などがある。2016年9月1日「広告をナメたらアカンよ。」(宣伝会議)を刊行。主な受賞歴:TCC最高賞、クリエイター・オブ・ザ・イヤー特別賞、TCC賞、ADC賞、ACC賞、日経広告賞、新聞広告賞、消費者のためになった広告コンクールなど多数。
日高英輝
1962年宮崎県生まれ。株式会社ドラフトを経て、2001年グリッツデザイン設立。グラフィックデザインをベースに広告、グラフィック、パッケージ、映像、ウェブなど、さまざまな領域で活動中。主な仕事に、LEXUS 、UNIQLO、au、 JR東海、サントリー「天然水」、宮崎県プロモーションなど。主な受賞に、日本グラフィックデザイナー協会新人賞、日経広告賞グランプリ、ニューヨークADC銀賞、JR東日本ポスターグランプリ金賞、世界ポスタートリエンナーレトヤマ銅賞、グッドデザイン賞など多数。
三島邦彦
電通コピーライター
長崎県長崎市生まれ。朝日広告賞、ラジオ広告電通賞、ACC賞、交通広告グランプリ、FCC賞、OCC賞など。
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