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「子どもの未来をつくる」価値を創造――企業・商品のブランディングを実現する

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本誌連動でリアル体験を提供

『ソトイコ!』は読み物であるだけではなく、本誌を起点にしたイベントを企画し、体験の場を提供している点も強みだ。例えば、誌面でキャンプなどアウトドアを楽しむ機会を提案したり、実際にスポーツフェスタなどを主催したりすることで、家の中から子どもたちを外に連れ出すきっかけをつくる。

特にメーカーや小売店とのタイアップで企画する工場や店舗の見学は子どもたちやその保護者からも人気だ。学校で教わる科目では知ることのできない社会のリアルな現場に、子どもたちは興味津々だという。

「今、教育現場ではキャリア教育が注目されています。子どもたちが自らのキャリアを考える際、必要なのは、リアルな社会体験による学びだと思っています。それを当社は夏休みの自由研究プログラムとして提供しています。自由研究を通じて小さいころからリアルな社会と接点を持つことで、将来自分が何をしたいのか、未来を考えるきっかけになるはずです。こうした体験を通して『社会はいろいろな人の力によって成り立っている。自分もその一人になるんだ』ということを感じてもらいたいのです」。

企業側も子ども向けに体験の場を設けることで、事業や商品・サービスの延長線上でCSR活動を実現できる。イベントでは商品開発や研究に携わっている社員が子どもたちの「先生」役を務めることで、参加した社員にとって働くモチベーションや自社を誇る気持ちを醸成することにもつながる。また、イベントレポートが『ソトイコ!』でも紹介され、全国の小学校に届けられる点も好評だ。

従来はBtoC企業との協業が多かったが、今後は “縁の下の力持ち” として社会を支えている企業との企画を増やしたいという。「一般には知名度の低いBtoB企業でも生活者とのコミュニケーション機会を増やしたいと考えているはず。子どもたちにとっても、見えないところで自分たちの快適な生活を支えている企業の存在を知ることは意義があります」。

アース製薬との共同企画例が蚊の予防対策啓発活動に貢献

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蚊の生態について説明する研究部・生物飼育課の有吉立課長。

タイアップ企業の一例に家庭用殺虫剤などで知られるアース製薬がある。近年、デング熱やジカ熱が世界的な問題となる中、同社では蚊の予防対策啓発活動に積極的に取り組んできた。

その一環としてタイアップが実現。商品を列挙するのではなく「ヤブ蚊はいつから血を吸いにくるの?」という視点で、「この夏必見! 蚊のことを学んで、蚊にさされない方法を知ろう!」というテーマを設定した。蚊の生態や予防対策について、殺虫剤ブランドマネージャーの渡辺優一氏が講師となって解説する構成だ。

渡辺氏は小学生を対象に、蚊の生態や対策方法の出張授業も行っている。「これまでは、商品を購入する消費者とコミュニケーションを取るチャンスが少なく、小売店の方に営業することが定石でした。出張授業をはじめ誌面タイアップは、私たちが本当にアプローチしたい子どもたちやその保護者とダイレクトに関わることができる良い機会です」。

2016年8月には『ソトイコ!』と連動し、「アース製薬 研究・実験ツアー」として兵庫県赤穂市にある研究所に子どもたちを招待。蚊などの様々な害虫の飼育施設の見学や殺虫剤の効き目などを実験・体験する機会を設けた。

「今回のようなリアル体験を通して、蚊の生態や予防方法についての正しい知識を広め、小学生とその保護者が安心して生活できるようにサポートしていきたい」と抱負を述べた。

アース製薬

マーケティング総合企画本部 ブランドマーケティング部 ブランドマネージャー 渡辺優一氏


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