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コラム

椎木里佳の「JCJKの生態と欲望」研究所

女子中高生が「ライブ配信」をする、たった1つの理由

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ライブ配信は「見られたい願望」を埋めてくれるサービス

現役女子中高生の調査隊メンバーに、これから動画配信アプリの人気を更に高めるためには?と質問すると、「一般人がライブ配信を行うという行為のハードルを下げること」、との答えが出ました。

昨今、さまざまな配信サービスが出てくる中で、環境的な障壁はなくなりつつあります。それでも、リアルな友達に「ライブ配信をしている」というのは言いづらいそう。

先日発表された小学生のなりたいものランキングに、Youtuberが前年よりランクを大きく上げ、話題になりましたが、まだまだ親世代からは認められない職業かと思います。

調査隊メンバーの1人は、「自分の友達がYouTuberになりたい!て言っていたら若干引く(笑)。でもその反面、発信していきたいと思っている子はたくさんいる。YouTuberという呼称だけじゃなく、YouTuberに代わる新しい配信者の呼び名が出てくるとより配信しやすくなる環境になるんじゃないかな」と話していました。

AMFでも、JCJK調査隊の自己発信の取り組みとしてメンバーによるSHOWROOMの配信を始めました。

普通の女子中高生である彼女たちは当初、積極的に配信してみたい!という子よりも、尻込みする子の方が多かったのですが、20名ほどのメンバーに個々で配信をしてもらいはじめると、次第に見にきてくれる固定のファンの方が増えてきました。

そういう状況になってくると個々の意識が、「いつも見てくれている人のためにも、もっと配信して喜んでもらいたい!」とモチベーションが変わっていくのが顕著に見られました。

前田社長もおっしゃっていましたが、多くの人は何らかの形で、「認められたい・見られたい・前に出たい」といった承認欲求を持っています。

この欲求は芸能人になりたい子だけではなく、普通の女子高生たちも持っている欲求です。そして、ライブ配信は彼女たちの欲求や心を満たしてくれるものになっていると感じています。

先述したハードルをいかに下げるかにアプローチできれば、一般の女子たちがライブ配信者側としてシフトしていくと確信しています。

飛躍的に伸びてきたライブ配信市場。女の子が誰しも使うサービスが頻出するのもそう遠くはないかもしれません。