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コラム

#石井リナのゆとりですがなにか

LGBTQへのリテラシーの低さは、ミレニアル世代をますますテレビから遠ざけるだろう

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フジテレビのある番組の30周年を記念した放送において、ゲイを馬鹿にするようなキャラクターを登場させ、「ホモ」という言葉を繰り返し使用したという出来事がありました。ゲイを笑い者にするという姿勢に、視聴者からのクレームも多く、定例会見の場でフジテレビの社長が謝罪。インターネット上でも数多くの意見が寄せられ、関心の高さがうかがえました。

「LGBTQ」とはレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、ジェンダークィアの略でセクシュアルマイノリティの総称です。また、ニューヨーク・タイムズなどでは、「LGBTQIA」とし、インターセックス、アセクシュアルも含みます。

日本ではジェンダーに関する「LGBTQ」へのリテラシーがとても低いと感じます。ゲイ=オネエであるという間違った認識や、セクシュアルマイノリティを馬鹿にする態度を見るととても不思議に思います。そしてストレートの私ですら不快に思うのです。

私は学生時代、アパレルの販売員をし、ダンスサークルに入っていました。LGBTQをカミングアウトしている友人や知り合いも多く、セクシュアルマイノリティの彼女、彼らはなんら不思議な存在ではありませんでした。「電通LGBT調査2015」によれば、LGBT層に該当する人は日本の中で7.6%いるとされ、左利きの人やAB型の人に出会う割合だと言われています。

さらに、現在では「ジェンダーレス男子」と呼ばれるジェンダーにとらわれないインフルエンサーも数多く存在します。SNSなどで数万から数十万フォロワーを保有するジェンダーレスなインフルエンサーも複数存在しており、若い人の間では広く認識されています。タレントのりゅうちぇるさんも男性でありながら、化粧をしています。そして女性を愛する異性愛者です。

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