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コラム

澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所

アートディレクターなのに、職業が「インスタグラマー」だと思われている!?(ゲスト:秋山具義)【前編】

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デザインを考える際にいつも心掛けているポイント

権八:そんなことは言ってない(笑)。それも好きだし、あれも好き。荒野のようなところで綺麗な女の人がブリッジしてのけぞっていて。

秋山:あのポーズはいろいろな写真を見て選んだんだけど、後から荒川静香のイナバウワーを見て、あれだったんだと。あっちは一倉宏さんのコピーだったんだよ。

権八:一倉さんなんだ。綺麗な画で、シュールなんですよ。突然ブリッジをはじめて、うろ覚えだけど、「けれども、君は永遠じゃない。」というコピーがね。

秋山:そうそう。浅野忠信さんにナレーションしてもらって。

権八:かっこよかった。だからアイドルとばっかりメシ食ってるように見えて、意外とちゃんとしてる(笑)。

中村:マルちゃん正麺のパッケージから写真集まで、何でも手広くデザインを手掛けられてますが、正直すごいなと。

権八:ふふっ。

秋山:何で鼻で笑ってんの(笑)?秋山晶さんのときはそんな感じじゃなかったでしょ?

権八:そう、秋山さんもこの番組にいらしたんですよ。

中村:確かにこんな感じではなかったですね(笑)。

権八:あの時はちゃんと予習もしてたし借りてきた猫みたいになって(笑)。

中村:端的に「デザイン」と言ってしまってもザックリすぎるので、秋山さんならではの「こうすれば成功できるんじゃないか」など、いつも心掛けているポイントはありますか?

秋山:常に何かを考えているというか、コンビニに行ったらこの商品はなんでこういうパッケージで、こういうネーミングなのか。テレビを見ても、なぜこの人は売れてるのかなと、ずっと考えてます。食べ物もいろいろな人のFacebookやインスタを見て、この人の撮り方はおいしそうに見えるなど、ずっと考えてますね。それこそ今は、権八くんはなんでそんなTシャツを選んだのかなって。

一同:(笑)

秋山:ネットで買ったと言ったけど、何を検索するとそれが出てくるのかと。

中村:権八さんは、やる気のない覆面プロレスラーの親子のイラストが描かれたTシャツを着ています。

秋山:しかも赤ちゃんが付いてるし。

権八:これは2人目の子どもが生まれて、よく2人とも抱っこしてるしうちってこんな感じだなと思って。こういうの着てると子供が喜ぶし。あと僕自身もよくプロレスラーみたいと言われるんでね。マンションでもエレベーターが開いて190の僕が立ってると、住人の人がギョッとするんですよ(笑)。ま、そんな気分ですかね。

秋山:自分を表現してるのね。

澤本:でも、そのTシャツを着ていたほうがもっとギョッとしない?(笑)

権八:しないわ(笑)。茶目っ気ですよ、許してねと。

中村:さて、ここで1個お便りが来ています。ラジオネーム「肩からペン」、17歳。「みなさん、こんばんは。高校2年の男子です。毎週楽しく拝聴させていただいております。突然ですがみなさんに質問があります。僕は将来、みなさんのように広告代理店に就職して、CMをはじめとした広告に関する仕事に携わりたいと思っています」。

澤本:おっ、頑張れ!

中村:17歳、高校生ですよ。「そこで今のうちに積んでおいたほうが良い経験、学んでおいたほうがよいものがあれば教えていただきたいです。ちなみに、今現在はイベント関係の経験を積みたいと思い、文化祭の実行委員をやってます」。

澤本:偉いね。

中村:あと「海外進出のツールになればと思い、英語に加えてフランス語を学んでいます」。

権八:それ、広告つくる人にならなくてもよさそうなぐらいの向上心(笑)。

中村:「ただ、まだまだ面白い広告のアイデアは思い浮かばず、発想力を鍛えようと思ってラジオ番組への投稿も行ってますが、なかなかうまくいきません。みなさまがCMプランナーやアートディレクターとして普段から意識していることがあったら教えていただければ幸いです」と。意識の高い高校生から来ました。

澤本:意識高いね。具義さんは「ずっと考えてる」と。権八は?

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