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「パナソニック宣伝100年の軌跡」(11)技術の先にある、未来を描く—BtoBソリューション・デバイスの広告篇

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日本のBtoB広告をけん引していくために

—パナソニックは家電の会社というイメージを持たれている方もいらっしゃると思いますが、家電以外の売上が7割強を占めます。

井上:BtoB商品は、企業のビジネスを支援するものですから、BtoCに比べて陰の存在になりがちです。ですが事業においてもメインストリームですし、BtoB広告自体が、経営の根幹を表す企業広告やブランド広告に近くなっていると思います。小さな電子部品から住宅用品、システム構築、社会インフラまで、パナソニックには膨大なBtoBの商品がありますが、その広告はどこを切り取っても、パナソニックの人格を表すようなものであってほしい。その意味でBtoB広告は、個人が個人に伝える“CtoC広告”のようなものであってほしいと思います。

嶋村:パナソニックを企業市民ととらえて、直接、消費者に伝えようということですね。そう考えるなら、BtoB広告を専門紙だけに掲載するのはもったいないと思います。

交通広告として空港などに掲出したり、消費者向けのメディアにあえて掲載したりしてもいいのではないでしょうか。先ほどの3次元測定機のような専門性の高い商品や技術は、消費者には直接関係のないものかもしれませんが、その広告は「目からウロコ」の話であり、一般の人が読んでも面白い。パナソニックというブランドに対する見方が変わるきっかけになるかもしれません。パナソニックには、他の企業をけん引するような広告にこれからも挑戦してもらい、BtoB広告全体の底上げに貢献してほしいです。

現場のお役立ちを、トータルに提供

2018年 テレビCM
「あした、現場で会いましょう。
コネクティッドソリューションズ 物流」篇

少し意外かもしれませんが、松下電器創業前の1917年、扇風機のスイッチなどを取り付ける絶縁盤「碍盤(がいばん)」を製造・納入して以来、パナソニックはBtoB・デバイスのメーカーでもあり続けています。

現在、家電以外の売上が多くを占めるパナソニック。実装機をはじめとしたFA機器など、製造に特化された技術で育まれた商品もあれば、セキュリティカメラやデジタルサイネージのように、家電製品で培った技術がBtoBに生かされるものもあります。

常に現場のニーズに最適な商品をお届けしてきましたが、現在はそれらのプロダクトを組み合わせて、顧客のお困りごとを解決するためのソリューションの提供を行っています。エッジデバイスを起点に、技術と経験に裏付けられた、パナソニックにしかできない価値を提供する。そのために技術者とお客様とがダイレクトにつながる環境をつくっています。

BtoBソリューション・デバイス宣伝年表

編集協力:パナソニック株式会社

「パナソニック宣伝100年の軌跡」(12)企業の意志を社会に伝える—企業の広告篇に続く


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