コラム

椎木里佳の「JCJKの生態と欲望」研究所

ユニクロやZARAと並ぶ「インフルエンサーショップ」って何だ?中国のインフルエンサーマーケティング事情

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インフルエンサーマーケティングで大切なのは、「フォロワー数」ではなく

椎木:例えば、これからインフルエンサーを使ってアパレルブランドを立ち上げる際に、中国での成功事例から学べることはなんでしょうか?

Maxi:一番大事なのは、売り上げ、コンバージョン率です。芸能人でもインフルエンサーでも、コンバージョン率を上げないとモノが売れません。ネットでの影響力を土台として作っておく必要が前提としてありますよね。

そのためには、InstagramやFacebookなどで、エンゲージメントをしっかり獲得しておく。売りたい商品をSNS上で露出させて、事前調査を行っておく。これらをやらないと大体失敗してしまいます。

また、日々の投稿から気を配って投稿することも大切。
いきなりモノを売るとファンが逃げてしまいます。徐々に自分中心だけではなく、商品中心の投稿を増やしていくなどして「この人も好きだけど、何よりこの人のセンスが好き!」という方向に持っていくことが、コンバージョンに繋がる施策だと思います。

椎木:すごく良いお話を聞かせていただきました!実際30代のインフルエンサーでも、ファンは10代かもしれない。そうすると、そのファンの子達の買える金額のコスメやファッションを紹介するなど、ファン層を分析してニーズを考えて投稿することが大切ですよね。

Maxi:そうですね。またこれをやるためには、あるインフルエンサーのキャラクターを理解した上で、今後の方向性を考えて、ファンを育成していかなくてはいけません。僕たちは中国でインフルエンサーを教育するときに、「欧米スタイル」「大人スタイル」「J-POPスタイル」など、それぞれの方向性をまず決めて、目指していきます。ダメだったら方針を変えれば良いだけなので、まずは方向性を決めて、ファンの獲得を目指す。自分のことだけでなく、周りのセンスも含めて好きになってもらえるように。

椎木:最後に、今後ライブ配信市場とインフルエンサーマーケティング市場は、どのようになっていくと予想していますか?

Maxi:しばらくは現在と同じビジネスモデルが続くかと思います。ただ「ライブ配信」自体も、昔のように遮二無二行われているわけではなく、落ち着いてきているように感じます。

目新しさが薄れて、徐々に良質なものが要求されるようになってくるはずです。ライブ配信もきちんとプランニングされていくはず。もちろんこれまでのように日常生活を配信することも続くことは多いと思いますが、そこでも“質”は求められるようになると思います。

インフルエンサーの市場自体は、もう少し細かく、バーティカルに分類されるようになっていくと思います。フォロワー数の多さではなく、各ジャンルに特化したインフルエンサーが必要になってきます。食品レビューが得意、サングラスに詳しい、ヘアメイクならこの人など、それぞれ細かく分けたジャンルでのアイコン的なインフルエンサーが重要かと思います。ファン数は少なくていいので、その代わりターゲティングされている必要があると思います。

まだ中国と比較すると熱量が少ない日本ですが、市場性はあると思うので、ぜひ進んでいただきたいですね!

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