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デザインシンキングを読み解く、2018年の7つのトレンド

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デジタルとフィジカルを融合したデザインが求められる時代に

アクセンチュア インタラクティブは3月13日、同社が東京・港区に開設した「イノベーション・ハブ」東京にて、「FJORD TRENDS(フィヨルド・トレンド)2018」の記者説明会を開催した。

フィヨルド(Fjord)は世界27カ所に拠点を構えるデザインとイノベーションのコンサルティング業務を行う企業で、2013年にアクセンチュア インタラクティブの傘下入りした。「フィヨルド・トレンド」は同社が2008年から毎年発表しているレポートで、グローバル調査に基づき製品・サービス・体験などにおける企業が抑えるべきデザインのトレンドに関する提言をまとめたもの。

今回、発表された「フィヨルド・トレンド2018」では、特に押さえるべきトレンドとして7つのテーマをあげている。そのテーマとは「フィジカルが反撃に」「コンピューターにも目が」「アルゴリズムのとりこ」「機械による意味の探究」「透明性への信頼」「倫理経済」「枠を超えたデザイン」の7つ。画像認識技術やAIの進化で機械が意味を理解し人と協力しながら価値を生み出す世界観や、スマートスピーカーなどアルゴリズム主導のサービスが浸透することで、ブランドと消費者との間の重要な接点を担うであろう近未来の変化が提言された。

発表会に登壇した、アクセンチュアの浦辺佳典氏は「7つのトレンドに共通するテーマは、対立構造が生み出す緊張関係という意味合いでの“テンション”。人とデジタルやテクノロジーは対立軸で語られることが多かったが、もはやデジタルデザインとフィジカルデザインを区別することはできず、2018年はデジタルがブランド革新の中心になるのではなく、フィジカルな体験を下支えする縁の下の力持ち的な存在になっていく」と説明。

さらに「今後、日本においてもデジタルスクリーンに留まらず、物理的な空間まで対象にしたサービスの開発などが必要とされていく。そこにおいてデザインやデザインシンキングの役割がこれまで以上に増していく」との見解を示した。