アイスクリーム市場は拡大、サーティワンは2016年に届かず
次にアイスクリーム市場の背景と、動向についてご説明します。アイスクリーム業界は6年間連続の増収を続けています。この大きな伸長には、「アイスは売れない」と言われていた冬場の売り上げの拡大や、新しい商品や価格帯のものが売れるようになったということが言われています。
一方サーティワンアイスクリームの売り上げは、ここ2年間は伸びてはいるものの、2016年と比べるとまだ下回っている状況です。アイスクリーム市場の拡大に、当社の売り上げが比例していないのは大きな課題だと感じています。
特に週1回以上来店する「ヘビーユーザー」と、月に1回〜3回ほど来店する「ミドルユーザー」の、「優良顧客」層が減少しており、来店数が多いお客さまの減少が全体の減少に影響しています。
ライバルはコンビニエンスストア
サーティワンのお客さまは、スーパーやコンビニでもアイスクリームを購入しています。ここ数年で、コンビニで購入できるアイスの種類がものすごい勢いで充実してきました。
サーティワンには、「キャラメルリボン」「ストロベリーチーズケーキ」「ラムレーズン」などの、45年前の日本上陸時にはとてもめずらしかったフレーバーがあります。しかし現在ではさまざまなメーカーや、コンビニのプライベートブランドからたくさんの種類のアイスクリームが販売されています。しかも価格は当社のものよりも安価で、味や品質もすばらしいものです。月に2、3回はサーティワンに来店していたお客様が、そのうち1、2回はコンビニなどに行かれるようになり、結果としてサーティワンへの来店回数が減っているという状況です。
コンビニの台頭はさまざまな業界で問題になっておりますが、5万6000店舗という、圧倒的な店舗数と、24時間アイスクリームが買えるというのは、圧倒的な強みです。店舗数でいうと、単純計算でサーティワン1店舗の周りに約50店コンビニがあることになり、私たちにとっては、新しいアイスクリームショップやジェラートの店舗よりも、コンビニが最大の競合だととらえています。
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