「『シェアしたがる心理』のこれからを考える」と題している通り、この連載はシェアという情報行動のこれからを見晴らすことを目的としているが、今回は連載のどこかでぜひ紹介したいと思っていたひとつの啓発的な論文をピックアップして議論を進めていきたい。
日本広告業協会(Japan Advertising Agencies Association:通称JAAA)は毎年公募で懸賞論文を募集しており、今後の広告コミュニケーションないしそのビジネスが向かう方向を指し示すようなビジョナリーな論考を顕彰している。
僕自身は毎年そこで受賞した論文をチェックするようにしているのだが、その第46回懸賞論文において、電通の竹内好文氏が執筆し金賞を獲得した
「ブロックチェーンが、『愛される広告』の扉を開く『鍵』となる。」
を読んで、そのクリアで未踏的なアイデアに非常に感銘を受けた。
しかもその内容は、拙著『シェアしたがる心理~SNSの情報環境を読み解く7つの視点~(以下、シェア心)』でフォーカスした内容とも大きく関連するものだった。
ブロックチェーンという先進的な技術の可能性を、コミュニケーションビジネスにうまく引き寄せることに成功したその論文の読解をもとに、ユーザーのシェア行動を組み込むことで広告ビジネスが進化するビジョンを描きたい。
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天野彬
1986年生まれ。東京都出身。東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。 2012年株式会社電通入社後、マーケティング部門、新規事業開発部門を経て、2014年から電通メディアイノベーションラボにて研究/執筆/コンサルティングの業務に携わる。専門領域はスマホユーザーやウェブサービスのリサーチ。
主著にインスタグラムをはじめとするSNSのトレンドを分析した『シェアしたがる心理~SNSの情報環境を読み解く7つの視点~』(2017年、宣伝会議)。その他、『情報メディア白書2016/2017/2018』(ダイヤモンド社、共著)、『二十年先の未来はいま作られている』(2012年、日本経済新聞出版社、共著)。経済番組でのコメンテーターや宣伝会議、日本マーケティング協会、全日本広告連盟、アドテック東京などでスピーカーを多数務める。「Forbes JAPAN」オフィシャルコラムニスト。
1986年生まれ。東京都出身。東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。 2012年株式会社電通入社後、マーケティング部門、新規事業開発部門を経て、2014年から電通メディアイノベーションラボにて研究/執筆/コンサルティングの業務に携わる。専門領域はスマホユーザーやウェブサービスのリサーチ。
主著にインスタグラムをはじめとするSNSのトレンドを分析した『シェアしたがる心理~SNSの情報環境を読み解く7つの視点~』(2017年、宣伝会議)。その他、『情報メディア白書2016/2017/2018』(ダイヤモンド社、共著)、『二十年先の未来はいま作られている』(2012年、日本経済新聞出版社、共著)。経済番組でのコメンテーターや宣伝会議、日本マーケティング協会、全日本広告連盟、アドテック東京などでスピーカーを多数務める。「Forbes JAPAN」オフィシャルコラムニスト。
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