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過半数がキャラを使い分け、大学生の「人間関係とキャラクター」に関する意識

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東京広告協会は11月30日、「大学生意識調査プロジェクト FUTURE2018」の活動報告として、「大学生の『人間関係とキャラクター』に関する意識調査」に関する発表会を開催した。

本プロジェクトは東京広告協会の指導のもと、首都圏の広告・マーケティングゼミで学ぶ大学生の有志が参加。学生たちが信頼できる情報を合理的に提供するための実務能力を身につけることや、広告活動の担い手の育成を通し、市民の文化的な生活向上に貢献する広告をより多く送り出すことを目的に行っている。

発表会の開催に際して、挨拶に登壇する東京広告協会 専務理事の長崎之保氏。

例年、有志の大学生たちが東京広告協会やアドバイザーとして参加をしている博報堂の社員、参加大学の教授らの支援を受けながら調査の企画から実施、分析までを担っている。今年は5つの大学から参加があった。

記者発表会の冒頭には、東京広告協会 専務理事の長崎之保氏が登壇。

「広告マーケティングを学ぶ学生の方たちが実施する意識調査に東京広告協会が協力し、テーマ設定から実査、調査結果のまとめ、さらにプレス発表会まで広告界の第一線で活躍する実務家が講師としてサポートをしている。この企画を通して、大学生の広告制作に対する興味や意識を高め、今後より良い広告を一緒につくっていけたらと思う」と述べた。

調査結果の発表は、学生自ら行った。

今年のテーマは「大学生の『人間関係とキャラクター』に関する意識調査」。調査結果から、大学生の人付き合いを探ると、コミュニティから浮かないように“気配り・気遣い・空気読み”を大事にしている様子が見えてきた。

自分自身のグループ/コミュニティにおける「キャラクター」の使い分けを尋ねた質問では、「使い分けている」と答えた人が合計で53.0%に上り、大学生の過半数がキャラクターを使い分けているという結果になった。またキャラクターを使い分けていない人でも、言動や立ち振る舞いを「意識している」と答えた人の割合が全体で69.4%に。大学生のほとんどが、キャラクターを使い分けたり、キャラクターを使い分けていると自覚していない人でも行動を使い分けている様子が見えてきた。

また大学生にとって、「キャラ」は“仮面”ではなく、らしさを伝える“自分”の一部であるという結果も発表された。キャラクターを使い分けることは自然であり、居心地の良い人間関係を構築し、自分をうまくアピールするために欠かせないものになっているのだという。

本調査のほかに、毎年の定点観測として行われる「大学生の好きな広告」が発表され、3年連続でKDDI/au「三太郎」シリーズが1位に選ばれた。2位は昨年3位だった大塚製薬/ポカリスエット、第3位は昨年第2位だったAmazon/アマゾンプライムという結果になった。

東京広告協会が指導を行う、大学生意識調査プロジェクトは今回で24回目を迎えた。現在の「大学生意識調査プロジェクト FUTURE」の組織名となってからは今年で20回目で、これまでに参加をした学生は500名を超える。「FUTUREプロジェクト」では20回目の節目を記念し、記者発表会の翌日にこれまでに参加をしたOB・OGの同窓会も開催された。

「FUTUREプロジェクト」にはこれまでに500名を超える大学生が参加をしている。