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ボイスが2020年代の新・情報プラットフォームになる — 「CES2019」現地レポート③(玉井博久氏)

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米国・ラスベガスで1月9日から開催されている「CES(コンシューマー・エレクトロニクスショー)2019」。江崎グリコの玉井博久氏が広告主の視点から、現地よりレポートします。

2020年代のプラットフォームは音声

今後、生活者の信頼を得て、個人的なデータの取得を許された企業が、データを収集・分析し、パーソナライズした商品・サービスを提供していくことになっていくことが予想されますが、その商品・サービスをお客さまに提供していく方法も今回のCESで明らかになりつつありました。

それがボイス=音声です。2020年代は間違いなくボイスがプラットフォームになっていくと感じる展示が多く見られました。

今年もGoogleは、ラスベガスのいたるところで「Hey Google」の広告を出稿。

ボイスといえば、Amazon EchoとGoogle Homeといったスマートスピーカーを真っ先に思い浮かべます。アメリカではスマートスピーカーの世帯普及率が40%を超えているというデータもあるようで、今後も順調に浸透していくことが予想されます。

一方、2017年にこれらのスマートスピーカーが発売開始された日本ではあまり広がっている印象を持ちません。実際に利用率も5%に満たないようです。

この数字だけを見ているとボイスを中心とした世界の到来はまだまだ先の話、もしくはそうした世界の到来自体がないような気がします。しかし、今回のCESの出展を見てAmazonとGoogleの真の狙いを垣間見ることができ、ボイスは急速に世界に浸透していくという予感を抱きました。

次ページ 「スマートスピーカーの普及は目的ではない!?」へ続く