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ボイスが2020年代の新・情報プラットフォームになる — 「CES2019」現地レポート③(玉井博久氏)

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スマートスピーカーの普及は目的ではない!?

今回、感じたことは彼らにとって「スマートスピーカーの普及」といった現象は、それほど重要なことではないということです。彼らの真の狙いはボイスというプラットフォームを制することです。AmazonはAmazon EchoではなくAlexaを、GoogleはGoogleHomeではなく、Google Assistantを強く訴えています。これらは音声による情報のやりとりをする機能です。

Alexa、あるいはGoogle Assistantという機能をありとあらゆるモノに装着しようとすることこそが、彼らがいま、力を入れていることです。スマートフォンはもちろん、クルマ、冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器など。IoTの対象となるモノは全て、彼らの装着対象となっているのです。

そうした状況を見た時に、日本でわざわざスマートスピーカーを購入する人はいなかったとしても、たまたま買った家電がボイスを搭載しているかもしれませんし、クルマがボイスによって操作できるものであるかもしれません。そうするとAmazonとGoogleがスマートスピーカーの普及に、それほど力を入れなくとも、彼らのボイスを搭載したパートナー企業たちがボイスの普及を進めてくれることになるのです。

Googleの展示で紹介されたGoogle Assistantが搭載された商品群。

次ページ 「ボイスを搭載した冷蔵庫も登場」へ続く