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西武HD、池袋へ移転 線路の上をまたぐオフィスビルをお披露目

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西武グループは3月25日、池袋の新オフィスビル「ダイヤゲート池袋」の竣工式を開催した。

西武鉄道池袋線の上をまたぐ形で建てられており、1986年まで西武鉄道本社があった敷地などを活用した。新ビルにはグループのうち西武ホールディングス、プリンスホテル、西武プロパティーズの3社が入居する。鉄道事業の西武鉄道本社は所沢に残るほか、プリンスホテル旧本社は研究施設となる。

新ビルは池袋駅南のジュンク堂書店近く、「ビックリガード」と呼ばれる鉄道橋に隣接する。

同日の竣工式後、報道陣向けにオフィス内覧会が開催された。18階建てのうち14~18階をオフィスフロアとしてグループ3社の600人が勤務する。

オフィス16Fには鉄道をイメージしたソファ席などもありユニーク。

西武ホールディングスの後藤高志社長は「ICTの利活用、働くスペースの快適さなどを追求し創造力が発揮できる環境とした。『SPEEDINNOVATION&CHALLENGE』というコンセプトを掲げ、グループの成長を加速させ企業価値を最大化できるオフィスを目指している」と説明した。

最重要視している安全・安心への配慮としてはBCP対応、防災備蓄倉庫の設置、豊島区と連携した帰宅困難者への対応など、地域貢献も進める方針も強調した。

西武ホールディングスの後藤高志社長。

西武グループによる東京都内の大規模ビルの開発は、東京ガーデンテラス紀尾井町(千代田区)に続く2例目のプロジェクトとなる。入居テナントについてはすでに90%の稼働率だが、具体名は現時点では非公表とした。