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地方のアートディレクターが自費で行く、はじめてのカンヌライオンズ Vol.2 これがカンヌライオンズか。。。篇

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ついに来た!カンヌライオンズ初潜入

メイン会場北側の入り口からついにカンヌ初潜入(前談を引っ張り続けてすみません)。ここでもしっかりとした手荷物検査が行われます。再入場時も同様の手荷物検査が必要で、テロなどの対策意識の高さを感じました。ADFESTは手荷物検査が無かったなと思いつつ、メイン会場内へ。

北側の入り口を入ってすぐの光景(1階)。

メイン会場は地下1階〜4階まであり、主要なところだと、地下1階にはDesignやOutdoorなどの作品が現物とPC端末で展示されており、セミナーが行われる小さめのステージなどがあります。2階には大きなシアターが2つあり、受賞式やセミナーが行われる「Lumiere Theate」と、収容人数が多いセミナーが行われる「Debussy Theate」の2つがあります。

会場の全体図と、地下1階のMAP。
わかりにくいですが、左が「Lumiere Theate」で右が「Debussy Theate」。
午前中はまだレッドカーペット作業中。

早速、地下1階に行くと、広いスペースに展示の数々。ショートリスト発表前のカテゴリーなどは掲出が終わっていない箇所もありましたが、見ごたえ十分な広さがありました。

地下1階のGood部門、Health部門付近。

Design部門では現物が多数展示されており、実際に触れて確認することができます。このままだと場所の説明に終始しそうなので、他の場所は割愛して、僕が気になった作品をご紹介します。

地下1階のDesign部門付近。

<The Gun Violence History Book>
(ILLINOIS COUNCIL AGAINST HANDGUN VIOLENCE)
FCB CHICAGO+FCB CHICAGO+LORD & THOMAS, Chicago / THE MILL, Chicago

この本は、銃暴力の歴史や原因を要約していて、銃暴力がどのように起きたかを調査することや、銃問題の社会的・財政的な影響と普遍的な調査の重要性を説いています。ネガティブなシンボルとしてだけでなく、教師や高校生のための重要な教育ルーツになっているようです。

デザインが良いのはもちろんですが、驚くのは本に銃弾を打ち込んでいること。実際に手にとって捲っていくと弾痕が浅くなり、途中のページで弾丸ポロリ。弾丸が挟まっていました。すげぇ。。。

銃問題のテーマだからこそのアイデアと、本当に銃弾を撃ち込むというクレイジーさに脱帽です。この作品はCCN年鑑と同じくBook部門のショートリストに入っていて、僕はこの時に確信しました。ショートリストに残ったの奇跡だなと。。。そして圧倒的敗北感、これがカンヌかと思いました。

銃暴力だから銃弾打ち込む。この明快さ痛快さ。

↑これまた良い具合に変形している銃弾。

次ページ 「更に高かったショートリストとブロンズの壁」へ続く