「買いたくなる」動機をつくる! コモディティ時代のブランドの挑戦 ―おやつカンパニー、サムスン電子、マツモトキヨシ、ヤマハ

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突き抜けた成長力を生み出す源となる、異業種のマーケターの視点

商品・サービス紹介ではマツモトキヨシのPB商品も参加者の関心を集めた。PB商品は約1,500あると言い「メーカーではないが、メーカー以上に商品点数を抱えている」と松田氏。ソーシャルメディア上での拡散をきっかけに注目を集めているエナジードリンクはカフェイン量を競合よりも多くしてあり、その理由は「調査の結果、若者のエナジードリンクの評価ポイントがカフェイン量であることがわかった」と話した。

ほかにも、同じくソーシャルメディアで話題になったトイレットペーパーのパッケージや、保湿成分のあるクリームなど、自社の取扱商品の評価ポイントを分析し、マツモトキヨシらしさのある商品開発が消費者を動かしている様子が見えてきた。ここにも企業のDNAが継承されていた。

研究会内では、各社のブランドを体験する場も。

バーチャル空間で演奏会!? ヤマハと「Galaxy」がコラボレーションしたら?

研究会の後半では、参加者がそれぞれの企業のマーケターになったらどんなことを考えるかについてアイデアの発表を行った。松田氏は、ヤマハの大村氏に「楽器を演奏する人の欲求は演奏すること自体に加えて、人に披露したいという感情もあると思う。そういう場を一般の方たちにも提供できれば、ヤマハとして届けたい音楽体験が提供できるのでは。例えば、演奏する人たちが物理的に離れた場所にいてもソーシャルメディア上ならセッションできるかもしれない」と提案した。

関本氏も「ミレニアル世代を中心にスマートフォンで自己表現したり、シェアすることが日常的に行われている。バーチャルでつながることは今までにない世界。そこでヤマハがプレゼンスをつくることは重要だと思う。サムスン電子とコラボレーションして、そうした世界が実現できれば素敵なこと」と話し、新たなコラボレーションの可能性を感じさせた。

今回も、参加者全員が刺激を受けたと研究会を振り返ったが、社内初となるマーケティング組織を立ち上げた大村氏は「最初は自分が参加してよいのか不安だったが、議論に参加することで私たちのブランドをもう一度考える機会にもなった。マーケターという自分の役割の確認もできた」と話した。

関本氏は、「今日皆さんとお会いして、マーケターは魅力的で互いに刺激しあうことができる役割だと再認識できた。次の世代にも、『JAPAN CMO CLUB』のような活動のメリットを伝えていくべきである」と感想を述べた。

髙口氏も「同業種内のマーケター同士のつながりはあるが、異業種となるとその機会は激減する。自分たちとは異なるビジネスの考え方を、中立的に聞く機会は、自社の差異化ポイントを見つけるためにも大事。今日をきっかけに始まった関係が続けば、ふとした瞬間に生まれるコラボレーションもあるだろうし、そこで新しい市場をつくることもできるのではないか」とまとめた。

加藤氏からは「今回の研究会では、これまで以上にブランド同士のコラボレーションのアイデアが生まれた。毎回、研究会内では各社のブランドについて説明を聞くだけでなく、体験する機会も設けているが、それぞれのブランドが内包する資源について相互理解が進むと、コラボレーションのアイデアも生まれやすい。

『JAPAN CMO CLUB』の目的は日本に突き抜けた成長力を生み出すことにあるが、メンバーが所属する企業の資源を組み合わせて新たなチャレンジの機会を提供することが私たちにできること。今回の研究会以外にも交流会や分科会もあるので、みなさんの視点や経験を組み合わせてコラボレーションを生み出せれば」と話し、研究会を締めくくった。

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