【前回コラム】「『ガラスの仮面』に学ぶマーケターのヒント②「プレゼンテーション」篇」はこちら
コア・メッセージを考える上で大切なポイントは3つ
本連載も3回目です。先日、1回目の記事を読んでくださった方から、マーケティングのヒントをもらえたというよりも『ガラスの仮面』を読んでみたくなったという感想をいただきました。
2回目はちょっと真面目にプレゼンテーションの話を書いてしまったのですが、もしかしたら『ガラスの仮面』ネタをもっと出すほうが楽しんでもらえるのかなと思い、そこで今回は、『ガラスの仮面』の中でも私の大好きな台詞を取り上げ、コミュニケーション設計上、必要なコア・メッセージについて語ってみようと思います(※『ガラスの仮面』が好きな方は、どの台詞なのかを想像しながら読んでもらえると、より楽しめると思います)。
『ガラスの仮面』の中には名台詞がいくつも登場します。月影千草が北島マヤの才能をたたえていう台詞「おそろしい子!」はあまりに有名すぎるので、今回は別のものを選んでみました。
私がコミュニケーションを設計する上で一番大切にしているのは、戦略面でもクリエイティブ面でも、その全体の核となるコア・メッセージの開発です。
さらっと言っていますが、これが最も時間のかかる作業で、社内メンバーはもちろん、広告会社の戦略担当者やコピーライター、クリエイティブディレクターも巻き込み、毎回メンバー総出で取り組み、試行錯誤を繰り返し、数カ月かけて開発しています。本を読んだり、他の企業担当者の講演を聞きに行ったりしていますが、成功するコア・メッセージのつくり方は未だ見いだせずにいます。ただ、私個人として、下記のポイントを大切にして、コア・メッセージを開発するようにしています。