「CES 2020」現地レポート③ — テクノロジーによる顧客体験の革新を加速させる P&Gとデルタ(森 直樹)

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180を超える実験が進行中、市場への投入スピードをアップ

Phil氏の話を受け、続いてはFama氏がノベーションに取り組むには、消費者起点であること、消費者を知ることが必要だと主張しました。顧客を知るには傾聴に加えて、データ分析、行動科学を通して消費者とつながる技術を活用することが必要であり、データを基に行動予測をしつつ問題や消費者の意図を理解する。P&Gではそのための取り組みを推進しているとのことでした。

さらに革新の手段として、スタートアップ企業のように運営することに、挑戦することが重要だと力説。現在、180を超える実験を開始しており、それらがP&Gのイノベーションパイプラインを加速させ、市場への投入スピードをアップさせているそうです。

非テクノロジー企業の挑戦が見える、P&GのLIFE LAB展示

ここで、P&GのLIFE LABが発信しているいくつかの商品を紹介したいと思います。

CESに出展するP&G LIFE LAB。かなり大きなスペースを取っており、商品の体験や個別のセッションが行われていた。

ARIA:AIRIAは、人々が自宅の香りをパーソナライズできるようにすることで、家庭内の香り体験を変革するという。これらの機能はすべて、新しいアプリやAlexaを介して制御可能だとのこと。

Lumi by Pampers:今年のCESに新しく登場し、ベビーケア体験を刷新するLumiは、世界初のオールインワンのコネクテッド・ベビー・ケアシステム。ビデオモニターとオムツに装着するセンサーを組み合わせることによって、赤ちゃんモニターに革命を起こすという。これで両親は、赤ちゃんの睡眠、授乳、オムツ替えをリアルタイムで全てを1カ所で四六時中見ることができる。また、パーソナライズされたデータで乳児を深く理解し、両親をサポートするというもの。

Opte::OpteはP&Gベンチャーから立ち上げられた最初のブランドのひとつであり、自宅での精密スキンケアソリューションの新カテゴリーだという。私も実機デモで、器具を触れさせるだけで、説明員の手のシミがリアルタイムに消えていく様を目撃した。

 

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