ブランドのコミュニケーションに影響を与えるテック5選 —「CES2020」レポート⑤(玉井博久)

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米国・ラスベガスで1月7日から開催された「CES(コンシューマー・エレクトロニクスショー)2020」。江崎グリコの玉井博久氏が広告主の視点から、現地よりレポートします。

今回のCESではトヨタ自動車が町を、ソニーが自動車を展示したことにより、そのギャップもあって注目を集めています。そんな中、そこまで大きくは取り上げられていないものの、すでにアウトプットされていて、今後ブランドのコミュニケーションに影響を与えるだろうテックを5つ紹介したいと思います。

1. 折りたたみスマホ

昨年も展示が期待されていた折りたたみ式のスマホですが今年、ついにサムスンが展示をしました。「Galaxy Fold 5G」は、開くとディスプレイが通常のスマホ2個分の面積となり、タブレットと遜色ない画面の広さを体験することができます。折りたたみの境目も全く感じないほど、スムーズに広げることができます。たたむ、広げる、といった動作を伴った、新しいスマホでのコミュニケーションが今後、生まれてくることが予想されます。

昨年も展示が期待されていた折りたたみ式のスマホだが、今年のCESでサムスンが展示を実現させた。

2. 人工人間ディスプレイ

「Galaxy Fold 5G」を展示したサムスンが出資するNEONが紹介していたのが、人工人間ディスプレイです。アーティフィシャル・ヒューマン(人工人間)をディスプレイの中でつくり出し、その人物とコミュニケーションを図るというもの。人工人間の再生モードにはオートとライブの2種類があり、オートだけを見ていると本物の人間の動画を撮影して映しているだけなのではないかと思うほどのリアルさでした。

その後のデモでは、ライブモードでスタッフがデバイスから指示。すると、その通りに人工人間が動きます。目を閉じる、笑う、挨拶するなど、指示事項に対して人工人間はスムーズな動きを見せました。このデモを見て初めて「これは本物の人間を撮影して映しているわけではないのだ」と納得できたほど、とても本物の人間に見えるものでした。現時点では基本的な動きにしか対応していないようですが、店頭窓口での顧客対応業務などで簡単であれば、活用できるテックだと思います。

ディスプレイに表示された人工人間がディスプレイ。スタッフがタブレット経由で指示を出すと、人工人間は笑ったり、怒ったり、指示されたポーズをとったりした。

次ページ 「3.複数映像同時発信ディスプレイ」へ続く

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