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コラム

澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所

若者の「可愛げ」と「大物感」におじさんはやられる(ゲスト:石川善樹)【前編】

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すごい人から仕事をもらうには「可愛げ」と「大物感」が大切

中村:石川先生は、ちなみに何期なんですか?

石川:僕は一回「ブランディング期」に行ったのかな、とちょっと早とちりしていた時期があったんですけど。早い早いって気づいて、今また「ハードワーク期」に逆戻りしています(笑)。

中村:あー!分かります、分かります。自分でいろいろ広げまくって、結果基本を見失って……。

石川:そうそうそう(笑)。

中村:やべえ!って思ってちゃんとするみたいな。

石川:そうですそうです(笑)。

中村:じゃあ、揺り戻しがあっていいんですね?

石川:あります。もちろん。

中村:これも本に書いてあったんですけど、すごい人から信頼を得ろと。そのためには「可愛げ」と「大物感」が大事だって言い切っちゃっていて、これすごいなって思いました。これはどういうことなんですか?

石川:「ハードワーク期」の話ですよね?何者でもない自分が、すごい人から仕事をいただくためには、「可愛げ」と「大物感」が大事だなって気づいたんですね、周りを見ていて。

澤本:うん。

石川:「可愛げ」っていうのは分かりやすく言うと、「さしすせそ」ですよね。「さすがー」「すごい」みたいな。

中村:あー!

石川:僕、1個気づいたんです。おじさんたちに可愛がられるキラーワードがあるんですよ。

中村:何ですか?教えてください。

石川:これは国境を越えて通じるんですけど、まず最初に「初めて理論」ですよ。

澤本:はいはい。

中村:何ですか?「初めて理論」って。

石川:「こんなお店に連れて来てもらったのは初めてです!」とか。

中村:あー!「こんなの初めて!」と。

石川:「初めて理論」でジャブを打っておきながら、ノックダウンするストレートパンチっていうのが、「どうしたらあなたみたいになれますか?」っていう。

一同:(笑)。

石川:「お前、俺になってもしょうがねえだろ!」って言いながら、心の中で「お前めちゃくちゃ俺のこと分かってくれているな!」と(笑)。

中村:「初めて理論」からの「どうしたらあなたみたいになれますか?」。

石川:っていうね、これをセットで使っている友達がいたんですよ。「お前それか!」と思って(笑)。でもただ可愛いだけだと仕事は来ないんですね。

中村:そうですね、「大物感」とも書いていますよね。

石川:そうそう。「大物感」がある若者っているんですよ。

澤本:うん。

中村:いますね。何なんですか?あれは。

石川:本当に、感じだけじゃないですか?大物な感じ?

澤本:はいはい。

中村:そうそう。

石川:オーラを出す?そういう人たちってどういう特徴があるんだろうと思って見ていたら、僕の結論は「時代を語っている」んですよね。

澤本:はいはい。

石川:「次の時代は○○だ!」っていう独自の視点があって、そうか時代を語れないといけないんだなと思って。それで、「大物感」を漂わすんですけど、いざその場になったら、めちゃめちゃ可愛げがある人ってたまにいますよね?

一同:(笑)。

石川:このギャップにまたやられるんじゃないかって。

澤本:なるほど。

石川:おじさんになると、時代を語っている場合じゃないんだと思うんですよね。そこでいうと時代を語るのは若者までじゃないですかね。

中村:えーー!!!

石川:女子高生が、「これからは○○」って言ってたら、よく分からなくても、そうなのかって思うじゃないですか。

中村:確かにね。

石川:時代を語らなきゃいかんなってことに気づかされましたよね。

澤本:(笑)。

石川:それは30歳前後ですね。

中村:なるほど。これを聴いている若いリスナーは、時代を語れるようになったほうがいいですね。逆におじさんは語ると「何だ?このおじさん」みたいな。

石川:(笑)。

<後編につづく>