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コラム

澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所

何歳になってもゼロから学べる自信があれば、人生は怖くない(ゲスト:石川善樹)【後編】

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100年時代、50歳で強みを捨てて挑戦できるひとは強いと思う

中村:1番知りたいのは、ウェルビーイングの人生って、思っているより長いぞっていう話。寿命が延びていて90、100歳まで行ってしまうぞと。その中で志を持つのが40、50歳だっていう話だったんですけど、その人が大成すべき時期っていうか、そこが50歳くらいって書いてあったかな?そこがやっぱり一番気になりました。まだそこに達していない私としては、どうやったら、自分が大成できるんだろうかみたいな。さらに僕より若い善樹先生に聞くのも悔しいんですけど……(笑)。

石川:(笑)。

中村:人って「私はこれなんだ!」っていうふうに、どうやってなってくんですかね?何歳ぐらいがいいんですかね?

石川:やっぱり人生ってのは終わりがあるんですよね。だからどこかで決めないといけない。それこそ結婚相手もどこかで決めないといけない。いい人っていうのは永遠にいますからね。僕の場合は50歳までは“修業フェーズ”って決めているんですよね。

中村:修業フェーズ(笑)!

石川:興味があることもないこともいろいろやろう。自分の得意や強みに逃げないで、とにかくいろいろやろうと。一応50歳までそうしようと思っていますね。

中村:長いですよね。それこそ織田信長の時代は、もう50年で人生終わっていましたからね。それがまだ“修業フェーズ”なんですね、現代だと。

石川:僕が見ていて思うのは、何歳になってもゼロから学ぶことができるっていう、その自信があると怖くないんですよね。

澤本中村:なるほど。

石川:自分はどんなことでもゼロから学ぶことを仕事にしているんだ、みたいな。そうすると生きていく自信がつきやすいのかなと思いました。特に男性の場合なんですけども、定年まで働きつめちゃうと次はこれまでの経験や専門を活かしたことをしようとするんですよ。

澤本:そうですね。

中村:そうですよね、どうしても。

石川:でも、残念ながら60歳を超えて、そういう仕事ってなかなかないんですよね。

中村:あーそうなんだ、やっぱり。

石川:日本のほとんどの会社って大体50歳ぐらいで役職定年になるんですよ。役職としてはもうこれ以上上がらないよと。それを機に早期退職された方々をいろいろ調べて見たら、みんなすごく元気そうなんですよ。

中村:なるほど。

石川:50歳で早期退職をすると、全然違う分野に行ったりするんですよ。

澤本:まだね。新しいことを始められると。

石川:50歳で新しいことを始めるのって、もちろん最初の数年は慣れるのに苦労するんですよ。だけど全然違う分野で一人前にできるようになったっていうのはすごい自信になる。

澤本:なるほど、確かに。

石川:この後何があっても大丈夫だってふうに。ゼロからやり直す自信っていうのは50歳を超えてから何か身につけたほうがいい能力のひとつだなって思いましたね。

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