謝罪会見に「赤ネクタイ」はNG!森会長の「不適切」な装い

【前回コラム】「バイデン大統領、就任式でラルフローレンのスーツを着た理由とは」はこちら

2月3日のオリンピック臨時評議会での不適切な発言が問題となっている東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の森喜朗会長。12日にも辞任を表明する見通しだ。

会見を前に、2月4日に行われた謝罪会見を振り返ってみよう。NYからライブ中継をチェックしていた筆者は、記者が待つ会場に入ってきた森会長の姿を見た瞬間に、「謝罪会見とは名ばかりだ」ということを察知した。何故ならそのプレゼンスには、例えポーズだとしても“謝罪する準備で臨んだ”という様子も意思も、何ひとつとしてみて取れなかったからだ。

森会長は謝罪会見に赤のストライプ・タイで登場。

ことの発端となったのは、2月3日に行われたオリンピック臨時評議会での森会長の発言。アメリカでもNew York Times紙などが早々に取り上げ報道した。

今回の一件についての真意やご本人の背景、そして人格などはさておき、問題となった発言に始まり、謝罪会見を開く際のあり方として終始「Inappropriate(不適切)」であったことは否めない。しかも入室早々に、我々にそう感じさせてしまうようでは、謝罪会見などやらない方がよかったのではとさえ思う。

昨今は、国民全員が謝罪会見に際して、対象者を必要以上に鵜の目鷹の目で見るようになっている。だからこそ、エグゼクティブのメディア対応時に瞬時に批判されてしまう重要かつ基本の「き」であるポイントに立ち戻って解説しよう。

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日野江都子(企業ブランディング・プロデューサー/ 国際イメージコンサルタント)
日野江都子(企業ブランディング・プロデューサー/ 国際イメージコンサルタント)

東京生まれ、ニューヨーク在住。フリーランスを経て、2004年、ニューヨークでリアル コスモポリタンを設立。日欧米亜合わせ数千人のハイプロファイリング・クライアント(日系企業や外資企業日本法人の経営層、政治家、財界人、セレブリティーなど)の包括的なブランディングを手がけてきた。施策提案など総合的なコンサルティングを実施し、高い評価を得ている。主な著書『仕事力をアップする身だしなみ 40のルール』(日本経済新聞出版社) 、『Premium Image Management for Men』DVD監修(SONY PCL)、『NY流 魅せる外見のルール』(秀和システム) など。

日野江都子(企業ブランディング・プロデューサー/ 国際イメージコンサルタント)

東京生まれ、ニューヨーク在住。フリーランスを経て、2004年、ニューヨークでリアル コスモポリタンを設立。日欧米亜合わせ数千人のハイプロファイリング・クライアント(日系企業や外資企業日本法人の経営層、政治家、財界人、セレブリティーなど)の包括的なブランディングを手がけてきた。施策提案など総合的なコンサルティングを実施し、高い評価を得ている。主な著書『仕事力をアップする身だしなみ 40のルール』(日本経済新聞出版社) 、『Premium Image Management for Men』DVD監修(SONY PCL)、『NY流 魅せる外見のルール』(秀和システム) など。

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