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テレビ受像機での動画配信と地上波テレビ、試聴時間の比率は「1:4」?
「ビデオコミュニケーションの21世紀」というこの連載(と言うにはあまりにも不定期ですが)の視点で見ると、2020年はエポックメイキングな年でした。映像メディアの構図が大きく変わってしまった。簡単に言うと、すべてについて支配的だった「放送」が新参者の「配信」にずいぶん押されてしまいました。
思えばこんな記事を書いてから5年半。
今年秋、上陸決定!Netflixは黒船なのか?VODの進路が日本のテレビの将来を左右するかもしれない
まさにここに書いた通り、2020年にはNetflixなどの映像配信サービスが黒船の役割を果たし、既存のテレビ放送に対して変化を促しました。
皆さんの周りも、昨年夏には「愛の不時着」いいよねー!「梨泰院クラス」面白い!などとまず配信の韓流ドラマについて盛り上がったことでしょう。12月には「今際の国のアリス」すっげえ!とあちこちで声が聞こえたはずです。実際、私の周りの、テレビはまったく見ないと言ってた若者たちもこれらの配信ドラマの話をしています。
配信に勢いがついたのは、ただ普及しただけでなく、テレビ受像機で多く見られるようになったことが大きい。配信サービスにスマホで入った人々が、テレビでも見るようになってきた。コロナ禍での巣ごもり生活がこの傾向に拍車をかけました。インテージ社のテレビ視聴データによれば、テレビ受像機における「アプリ」の起動率が昨年は前年よりグッと高まったことがわかります。
