1:歩いて屋根に登れる!? 公園と一体化したスーパー
アムステルダム市内の美術館が集結するエリアをはじめて家族で訪れた筆者は目を疑いました。なぜなら、ふと見上げたスーパーの屋上に人影が。急いで反対側に回り込んでみました。
するとなんとスーパーの入り口の反対側は、斜めになった屋根がそのまま芝生とつながっており、市民の憩いの場になっていました。つまりスーパーでビールやおつまみを買ったら、すぐにスーパーの上の芝生で日向ぼっこしながら楽しめるということ。
一見常識破りの店舗設計は、実はとっても利にかなうものだったのです。買い物と家族団欒が一度に楽しめるクレバーなアイデアに、自分の小さな常識がガラガラと打ち破られたのでした。
2:店内に信号機!?「キャッシュレス」をゲーム感覚で伝える看板
また別のある日、お洒落なオーガニックなスーパーを訪れた際に、入り口で一際光る物体が。なんとお店の入り口に、信号機が設置されていたのです。よく見てみると、「CARD ONLY」「NO CASH」という文字。つまり「このお店では現金は使えませんよ」とお店の入り口で伝えてくれていたのです。
こうした情報を伝える看板は、普通に考えると「現金お断り」などの張り紙で済ませてしまいがちです。しかしこのように「信号機」という物体をディスプレイとして活用する事で、とても楽しく印象的にメッセージングすることができます。ゲートをくぐる際に、レースが始まるようなワクワクを感じさせてくれる素敵なアイデアでした。
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