5:犬だって家族!?ドッグフレンドリーな配慮でおもてなしを
オランダは犬に優しい国。バスにも電車にも犬は乗れますし、犬と一緒に入れるレストランやカフェも多くあります。とはいえ、生鮮食品を扱うスーパーにはさすがに入れないのですが、そこは犬の楽園オランダらしいアイデアが。
お店の入り口にリードを繋いで犬を待たせておけるスペースがあったり、犬が飲める水を用意している店舗があるんです。愛犬との散歩のついでに買い物できるのは便利ですよね。こうした小さな配慮は、愛犬家にとっても嬉しいですし、来店頻度も上がって売り上げにも貢献しそうなアイデアだと思いました。
6:需要予測の使い道は日本と逆!?Social Goodな仕入れ方
例えば「サステナブルなスーパー」として4年連続1位のアルバート・ハインでは、商品の発注システム天気や休日を考慮し、ストアであえて「売り切れ」が起こるように発注を管理しています。なぜなら無駄に仕入れてしまって、不要な廃棄物を出さないようにするためです。(アルバート・ハイン公式サイトより)
日本の場合は、こうしたPOSデータによる予測技術は販売機会を逃さないために、真逆の目的で活用されていることが多くあります。なぜなら日本の小売では棚に商品が隙間なく並んだ状態がよしとされているからです。
売れる機会を逃さないために常に棚にびっしりと商品が並んだ状態をよしとするか、それとも無駄な廃棄物を出さないようにあえて売り切れて空になった棚をよしとするか。需要予測という技術が日本とオランダで全く違う方向性で活かされている事実は、今後の消費のあり方を考える際に私たち消費者も考えていきたい視点です。
「世界の小売から。 オランダ在住クリエイティブディレクターと仲間たちが見つけた、小売の現場の消費トレンド」バックナンバー
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