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コラム

世界の小売から。 オランダ在住クリエイティブディレクターと仲間たちが見つけた、小売の現場の消費トレンド

オランダで見つけた遊び心あふれる店頭アイデア10選

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9:並べ方を工夫するだけで、店頭はアートになる

大胆な遊び心で有名なダッチデザイン。その真髄は店頭にもさりげなく発揮されていました。例えば、色とりどりのチョコレートを整然と並べていくだけで、絵具や絵本のように目をひくことができます。

ネスプレッソのカップだって、馬の立て髪のように立体的に並べていくだけで、惚れ惚れする芸術的な店頭ディスプレイに。その佇まいはブランド品のような格式さえ感じられます。商品を単に棚に並べるだけでなく、並べ方にひと工夫を加えるだけで、まだまだ魅力的に伝えていく売り場づくりはできそうです。

整然と並んだチョコレートと馬の立て髪のように配置されたネスプレッソのカップ

10:コロナ禍さえ楽しめるユーモアを持とう

ちなみに昨年から続くコロナ禍に苦しんでいるのは日本だけではありません。しかしそんなオランダでは、ショッピングモールにかけられたポスターに希望を感じました。

日本でもよくある「ソーシャルディスタンスを保とう」というメッセージのポスターなのですが、大きな帽子を被った各国の消費者がユーモラスに立っているイラストはとてもキュート。色使いもポップだからこそ、見ている私たちもなんだか楽しい気分になってきます。こうしたデザインやクリエイティブのチカラで、私たちにはできることはまだたくさんありそうです。

ショッピングモールに貼られた、ソーシャルディスタンスを伝えるポップなポスター

オランダの小売から「買い物体験の自由」を学ぶ

いかがだったでしょうか。今回は私自身がオランダの街で、ひとりの消費者として暮らす中で印象的だった「小売の現場のアイデア10選」をご紹介しました。

こうして見ると日本の「買い物体験」ももっと自由でいいんだなと思えます。コロナ禍でオンラインとオフラインがますます融合が進んだOMO時代。だからこそ「出かける」ことに対してもっと「遊び心」を持って買い物体験をアップデートする機会と前向きに捉える良い機会かもしれません。

今後も世界各地の様々な小売の現場から、リアルな視点をお届けし、閉塞感の高まる日本の風通しよくするアイデアを提供していければと思っています。ではまた次回、「世界の小売から」をお楽しみに。