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コラム

「つなぐ課」でつないだもの

Facebook Japanと神戸市の事業連携につながった、「顔が見える」関係づくり

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【前回コラム】「はじめまして、神戸市の長井伸晃です。」はこちら

前回のコラムでは、神戸市に就職してからICT関連部署に配属され、その後異動した「つなぐ課」がどんなものか、というお話をしました。

その中のICT関連部署での活動として重視していたのは、「ニーズに近い市民やコミュニティの中に飛び込む」こと。地域の方々のニーズを見つけていきたかったためです。街中で開催されているワークショップやマルシェイベント、商店街の若手経営者の方々の集まりなどに積極的に参加してきました。

その頃から個人的に力を入れてきたのが、Facebookをベースにした「顔の見えるつながりづくり」です。公務員が個人的に活用するにはハードルがありそうなツールですが、この活動がのちに神戸市とFacebook Japanとの事業連携、そして私がかつて所属していた「つなぐ課」での仕事にもつながっていきます。

「顔が見える」関係づくりで、「友だち」は5000人に

そもそも本格的にFacebookを使いはじめたきっかけは、係長としてICT関連部署へ配属された際に、民間企業や大学など市役所外の方々とご一緒する機会が圧倒的に増えたから。それにともないコミュニケーションツールも相手に合わせてFacebookに切り替わっていったのでした。何より、それまで一切ICTに携わった経験がなかったので、とにかく関連する知識やネットワークを蓄積していかないことには仕事にならないぞ……と。公私問わずさまざまなイベントやコミュニティに参加し、つながりをつくっていきました。

もともとSNSに対しては特段関心が高かったわけではないですが、やり出してみるといろいろと面白いことに気づきました。

例えば、相手の温度感や微妙な心境の変化もMessengerだと読み取りやすいこと。どうしても形式的になりがちなメールのやりとりだと、そこまではなかなか見えないですよね。また、次に再会したときの距離感が自然と近くなっていることも。日々のタイムラインを通じて、互いの活動やパーソナリティ、プライベートの一面も知ることができるので、自然と共通の話題も増えます。これは、実名使用で顔の見える関係でのコミュニケーションを前提とするFacebookならではの効果なのかもしれません。

つながった際のひとことメッセージをはじめ、タイムライン上でのコミュニケーションも積極的にするように。それを続けてきた結果、本格的に使いはじめた2015年からの約6年間で、Facebookでつながっている「友だち」は上限の5000人に達していました。本当にたくさんのステキな方々との出会いに恵まれました。

2019年4月に「つなぐ課」に異動した時の投稿(左)と、21年4月の投稿(右)(今年4月から、私はつなぐ課を卒業しています)。特に今年はありがたいことにたくさんの反応をいただき、驚きました…。

次ページ 「巡り巡って、Facebook Japanと神戸市との事業連携に」へ続く