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コラム

澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所

『竜とそばかすの姫』は未来を想定して描いていたはずが「急に今日的になってきた」(ゲスト:細田守)【前編】

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声優を務めた中村佳穂や幾田りらの表現力に驚き

澤本:今回は声優さんが素晴らしいじゃないですか。

細田:ありがとうございます。

澤本:幾田りらさんって上手いですね。

細田:ありがとうございます、素晴らしいでしょ?オーディションで来てもらって声出してもらって、最初から声質がすごく特別だってことはすぐ分かるんですけど、本当にびっくりしたのはアフレコのとき。「ここまで表現力があるのか」って、オーディションで選んでおきながら我ながらびっくりしました(笑)。表現力が大きいだけじゃなくて、なおかつ彼女はすごい努力家なんです。プロフィール的に演技経験は0なんですよ。にもかかわらず、あれだけ役に対してのアプローチや表現ができる。俳優さんのメソッドに沿った演技の仕方じゃなくて、何も訓練もしないし何の経験もない。自分で努力して編み出すしかないぐらいの感じでやったのがあの表現力。それがすごいんです(笑)。

権八:すごかった。びっくりすると思います。どれがりらちゃんか分からないんじゃないのかな。

細田:そうですよね。だからそれもすごい発見。もちろん中村佳穂さんも。歌の映画なので、歌に説得力があって表現力がある人にオーディションに来ていただこうって思ってるんだけども、中村佳穂さんも演技の経験がゼロなんですよ。聞いてみたら、小学校5年生の時の職業体験で、地元のショッピングセンターでナレーションを当てる体験を1回やったきりですって言ってて(笑)。そんな人がいきなりセリフを読んだら、すごい表現力でキャラクターに対してのアプローチがすごいんですよね。中村佳穂や幾田りらがこの人物を表現するのにこれだけの力持ってるっていうのは誰も知らない。「こりゃすごい!」っていう発見する喜びがありました。「これは映画の力になる」と思いました。

中村:主人公のすず&ベルの中村佳穂さんとオーディションの話も聞きたいんですけど、今週はここまでにしたいと思います。続きは次回です。パーソナリティーおじさん3人としても超絶オススメ!

澤本:東宝にお金もらってるわけじゃないから!

一同:(笑)。

細田:ありがとうございます。

澤本:本当に観てください。

中村:すぐ行った方がいいと思います。ということで来週も引き続きアニメーション映画監督の細田守さんをお迎えしてお送りします。細田監督、来週もよろしくお願いします!

細田:はい、お願いします。

<後編につづく>