自分を主人公にさせてくれる。「言葉」にはそんな力がある。
それにしてもなぜ、「言葉」ならできる、と思ったのだろう。
日本語は不自由なく話せるし、
ラジオでは素人の投稿も読まれているし、
世の中には無数にポスターが貼られているし、
そのうちの1枚くらい自分の言葉を載せられるだろう、とでも思っていたのでしょうか。
それから今年でぴったり30年。
重々わかったつもりでしたが、最近、今さらながらかつての自分の甘さを痛感させられています。
会社で新人のコピーを見ていると、荒削りながら日常的にメールを読みSNSで書いてきた経験が滲み出ているのを感じるのです。
それだけでなく将来のイメージもしっかり持ち、やるべき努力をやっている。
あの頃の僕ときたら、よくもまぁ。
そして近頃の僕ときたら歳も歳、将来のイメージなんて消えている。
これからますます彼らが経験を積んでいくと思うと、自分の出番がなくなりつつあることを日々リアルに感じています。
でも、正直に今の気持ちを言うと、それでも
「言葉ならこの歳でも何かもう一花咲かせることができるだろう」と思ってるんですよね。(笑)
相変わらず根拠もないのに。
少年が偶然ロボットに乗り込むとなぜかエースパイロットになってしまう。実は彼はニュータイプだった。
そのロボットが「言葉」、みたいな。
少年でなくても就活生でなくても、自分を主人公のように思わせてくれる。
「言葉」にはそんな力があるように思うのです。
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