全日本広告連盟は2月2日、広告界の発展・向上への功労者を顕彰する「全広連日本宣伝賞」の受賞者を発表した。広告主企業を対象とする「松下賞」は味の素の伊藤雅俊・執行役会長が受賞した。「正力賞」は小山薫堂氏、「吉田賞」は早稲田大学の嶋村和恵教授、「山名賞」はライトパブリシティの杉山恒太郎氏にそれぞれ贈られる。
「松下賞」受賞の伊藤氏は、味の素代表取締役社長、代表取締役会長等を歴任し、2021年から現職。
2016年から日本アドバタイザーズ協会理事長として、ダイバーシティ委員会の創設や字幕付きCMの導入、デジタル広告品質認証機構設立など、広告を出稿する企業として広告界が抱える課題の解決に取り組んでいることなどが認められた。
「正力賞」は放送作家で脚本家の小山薫堂氏。『料理の鉄人』などのテレビ番組を数多く企画してきたほか、映画『おくりびと』では第32回日本アカデミー賞最優秀脚本賞、第81回米アカデミー賞外国語部門賞を獲得。熊本県のPRキャラクター「くまモン」のプロデュースや、「2025年大阪・関西万博」テーマ事業プロデューサーを務める。
「吉田賞」を受賞した嶋村和恵氏は、早稲田大学商学学術院教授のほか、2016年から日本広告学会会長も務め、デジタルシフト研究委員会を設けるなどデジタルマーケティングへの対応を推進した。広告学会の発展や、大学での広告教育を通じた人材輩出など、育成の面から広告界に寄与した功績が評価された。
「山名賞」は小学館「ピッカピカの一年生」、セブンイレブン「セブンイレブン、いい気分!」、サントリーローヤル「ランボー」シリーズなどで知られる杉山恒太郎氏。電通入社後、クリエイティブディレクターとして活躍した後、1999年からはインタラクティブ広告の確立に尽力した。2015年からはライトパブリシティ代表取締役社長。
全広連日本宣伝賞は、広告主企業、メディア企業やイベント含むコンテンツのプロデューサー、広告関連会社、クリエイターと4つの領域に分かれ、「松下賞」「正力賞」「吉田賞」「山名賞」として表彰する。賞名は松下幸之助、正力松太郎、吉田秀雄、山名文夫の、各領域を切り開いた各氏に由来。日本宣伝クラブ主催で1962年に開始し、全広連は2013年発表分から引き継いで実施を続けている。
各賞は全広連の理事や外部有識者の計11人からなる選考委員会で決定する。氏名などは非公開。
贈賞式は5月19日の「第70回全日本広告連盟沖縄大会」(沖縄市)で開催する。
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