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メディア事業を旧ぱどから買収 中広、1億円で

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中広は5月19日、サクセスホルダーズ(Success Holders、旧ぱど)からフリーペーパーの発行・広告集稿を行うメディア事業を1億円で買収すると発表した。Success Holderがメディア事業を新設分割し、6月に設立する新会社の全株式を取得する。サクセスホルダーズは「IT事業に特化した会社として再生する」として、IT技術者の派遣などに注力する。

中広は岐阜市と名古屋市に本社を置き、フリーペーパー発行を主力とする広告会社。買収によって自社メディアの営業基盤や人的資源の拡充を図る。

2022年3月期のサクセスホルダーズのメディア事業の売上高は前年比20.4%減の14億5314万円。事業損益は前期の1億6565万円の赤字から、4013万円の黒字に転換している。

旧ぱどは2019年12月、バイセルテクノロジーズ前社長の畑野幸治氏がTOB(株式公開買付)によって株式72.56%を取得した。翌20年10月30日付で、ぱどから商号を変更。21年6月には博報堂出身で、バイセルの取締役CMOなどを務めた谷口雅紀氏が代表取締役社長CEOに就任した。

1987年の創業時から発行してきたフリーペーパー『ぱど』は、21年3月に『ARIFT(アリフト)』と変更していた。電通推計の「日本の広告費」によると、フリーペーパー広告費は2012年の2367億円から、21年は1442億円と40%近く減少した。

サクセスホルダーズの22年3月期売上高は15億5700万円で、メディア事業が9割以上を占める。テクノロジー事業の売上高は1億400万円で、23期3月期はテクノロジー事業で売上高3億9500万円を目指す。