2025年日本国際博覧会協会は10月19日、大阪・関西万博の「ウォータープラザ水上ショー」にサントリーホールディングス、ダイキン工業の2社が協賛すると発表した。「未来社会ショーケース事業出展」の一環となり、184日の会期中、毎日開催される予定。「水」「空気」をそれぞれ生業とする2社が、「いのち輝く未来社会」という本万博テーマの具現化に向けて手を組む。
同日には大阪市内で記者会見が開かれ、2社の代表者らのほか万博全体の催事企画プロデューサーを務める小橋賢児氏らが登壇し現段階の構想を発表した。
「ウォータープラザ水上ショー」は、大屋根リング内側の水面「ウォータープラザ」(約3万平米)が会場となる。イメージパースの通り、夕方~夜にかけてのプログラムとなる見込み。また水道水ではなく海水を使用する予定。詳しい演出内容は検討中だが、来場者が楽しめるインタラクティブな体験を目指しているという。
小橋氏によると本プログラムの担当広告会社、制作会社などの発注先や、これらの決定方法などのプロセスは現段階では未定。「2023年にかけて決定していく見通し。数多くの催事が開かれるので企業協賛の形だけでなく、多くの企業、個人、自治体の皆さんの協力が必要不可欠。“未来の人類への投資”と考え、ぜひ積極的な参画をお願いしたい」(小橋氏)と呼びかけた。
サントリーホールディングスからは代表取締役副社長 鳥井信宏氏が登壇。「『水と生きる』を掲げるサントリーとして、今回のプロジェクトは次世代につなげていく取り組み。“いのち輝く未来社会”に水と空気は欠かせないもの。(ダイキン工業は)大阪で創業した企業同士、やってみなはれ精神も共通しており最良のパートナー。ともに大阪の地に恩返しをして、笑顔あふれる博覧会へと貢献したい。連動する商品展開なども前向きに検討していく」と述べた。
一方、「空気で答えを出す会社」を掲げるダイキン工業からは専務執行役員 竹中直文氏が登壇。「先進的な技術やアイデアを具現化する絶好の機会。両社の社員が意見を交わしながら“おもろいこと”を追求していけたら」と応じた。
「未来社会ショーケース事業」は、本万博のテーマ「いのち輝く未来社会」を支える技術・サービスを体験として提供する事業群の総称。2025年以降の未来を感じさせる「実証」と2025年の万博にふさわしい「実装」の形で実現することを目指している。
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