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コラム

澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所

自分の意見を臆せず発信したいから「エゴサはしない」と決めた(世良マリカ)【後編】

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「自分の意見」を臆せずに発信したい

権八: ご自身もコメンテーターとしてメディアで発信していらっしゃいますし、そういう社会的な話をされる時に気を付けていることってあります?

世良:そうですね。やっぱり、いろんな意見があるじゃないですか? ひとつの物事に関しても、本当にいろんな方面からの意見があるので、これまでは断定的な言い方ができなかったんですよね。「私はこう思うけれど、でもこういう意見もあるし……」 ということを頭の中で考えちゃうと、 断定的な言い方ができなくて……。それで、当たり障りのないコメントばかりになっていた時期があったんですけど、それはよくないな、と。なので、今は自分の意見は自分の意見として、ちゃんと発言しようと思っていますね。

権八:なるほど~!

澤本:でも、それができているからこそ次の番組に呼ばれるんだよね。

権八:そうでしょうね。

世良: そうだといいなぁ~(笑)。

澤本:いやいや、なかなか言えないでしょ、きちんとした意見って。

世良:そうですよね。だから、自分が思っていることが正しいかどうかは置いておいて、いろんな意見があって、どれが正しいかなんてわからないので。 「私はこう思う」というのはちゃんと持っていたい、と思いますね。

権八:そういう時に、エゴサーチみたいなことはしますか?

世良:昔はしてました。でも、今は全くしてないです。私はやっぱり、自分が言ったことについて周りがどう思っているのかが気になっちゃって、結構調べていて……。 自分と反対の意見を言っている人のコメントを見て落ち込んだり、それに影響されて次に出る時は当たり障りのないことしか言えなくなってしまったり、というのがあったので。でも今は、「見ないようにしている」というよりは、見なくなりました。

権八:なるほど。

世良:あんまり気にならなくなりました、周りのことが。

権八:強い!

世良:DMとかでダイレクトに言われたら見ちゃうし、それが嫌なことだったら「嫌だな〜」とは思いますけど。自分から探しにいくことがそもそも面倒くさいし、という感じになりました(笑)。

澤本:エゴサしている時は基本、Twitterでやるんですか?

世良:はい。Twitterに皆さん色々書かれているので、Twitterで見てましたね、高校生の時なんかは。

澤本:そうなんだよね~。僕もエゴサとかしちゃうんですよ……。

世良:しちゃいますよね?今はぜんぜん気にならなくなったんですけど。

澤本:基本的に、喜ぶためにしているというよりは、落ち込むためにしている感じに近いですよね。

世良:ああ~、そうですよね。たとえば、嬉しいコメントが5個あっても、嫌なコメントが1個あるだけでも落ち込むじゃないですか?

澤本:そう。覚えているのって嫌なコメントだけなんだもん(笑)。

権八:あれ不思議。なんでなんですかね?なかなか慣れないですよね。もう、傷つく!(笑)

澤本:今の話で言うと、そこから早く卒業しなきゃいけないんだよ。

権八:たしかに!

澤本:だからもう、卒業しました。

権八:卒業した側の人?(笑)

澤本:おれはまだ、勉強中だから。

権八:世良さんは気にならないんですよね、もはやね?

世良:う〜ん、なんでなんだろう?でも、やっぱり周りがどう思うかよりも自分がどう思うかのほうが大事だなっていう意識なんですかね。

澤本:そこの意志だね。

権八:すごい。なかなかね、それは言えないよね。その境地というか。

世良:あはははは。

母親と人権問題をめぐってバチバチしたことも

澤本:ちなみに、ご兄弟はいらっしゃるんですか?

世良:ひとりっ子です。でも、兄弟は欲しかったな、と思います。

澤本:ホントですか?でも、意志が強いから、もしかしたら長女なのかな、とか思ったりしたんだけど。

世良:でも、それで言うと、お母さんとずっとふたりで暮らしていたので。厳しく育ててもらえましたし、そういうところはあるかもしれないですね。

澤本:へ〜。

権八:お母さん、厳しかったの?

世良:すごい厳しかったです……。今となってはありがたいと思いますけど、当時は「大嫌い!」みたいな時期もありました。

澤本:え?じゃあ、たとえばどういう厳しさがあったんですか?

世良:もう、学校の成績とかもそうですし。忘れ物とか。私、結構忘れ物をしやすかったんですよ、昔。大事な提出物を忘れていっちゃったり……。あとは門限も厳しくて。誰とどこで遊ぶ、みたいなことも言わなきゃいけなくて。たぶん、心配だったと思うんですよ、ひとり娘だし。いろんな面ですごく厳しかったですね。

権八:それは強い口調で怒られる、と。

世良:はい。強い口調で。

権八:そうですか……。

澤本:あはははは!

権八:いや、澤本さんはお子さんが大きいんだけど、僕はまだ子どもがちっちゃくて。どうしたらこういうふうにね。立派な子になれるんだろう、と(笑)。

世良:どうなんでしょうね?(笑)でも、優しく育てられてきた幼なじみも、すごくいい子だし。いろんな種類がありますよね?私は厳しく育ててもらった分、すごい真面目というか。それこそ、自己紹介で何を言おうかって考えちゃったり……(笑)。すごい準備をしちゃうし、いっぱい考えちゃうし、というのはあります。

権八:自己紹介、素敵でした。

世良:だから、「コレがいい」っていう正解は、たぶんないと思いますけど。

権八:はい。

澤本:お母さまと家で議論とかされていたんですか?たとえば、環境問題がどうだとか。

権八:たしかに!気になる。

世良:ああ~。あります。「これについて話そう」みたいな議論はないんですけど。たとえば、テレビを見ていて環境問題とか、人権の問題とかが流れたのを見た時に、お互い意見がぶつかってちょっとバチバチしたり、みたいなことはありますね……(笑)。

権八:すごい!

世良:仕事の時に「今回はこういうテーマなんだけど、私はこう思うんだよね」と、それについて話したりとかはありますし。あとは、父がアフリカの専門家だから、そういったテーマをレポートに書く時は父にメールして「どう思う?」って聞いたりもしますね。


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