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従業員エンゲージメントと投資指標ROE、ROIC、PBRに正の相関

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リンクアンドモチベーションの研究機関、モチベーションエンジニアリング研究所は7月21日、「従業員エンゲージメントと投資指標の関係性」に関する調査について発表した。

人的資本への投資に注目が集まる中、人的資本への投資と企業価値向上の関連性についての定量的な分析が不足していることから、同調査では、人的資本投資の重要項目の一つである従業員エンゲージメントスコア(ES)と、投資指標であるROE(自己資本利益率)やROIC(投下資本利益率)、PBR(株価純資産倍率)との定量的な関係性を明らかにすること目的に分析が行われた。

調査期間は2022年1月~12月、調査対象は、リンクアンドモチベーショングループが提供する従業員エンゲージメントサーベイを実施した東証スタンダード・プライム上場企業。有効回答数は62社。調査にあたっては、従業員エンゲージメントサーベイから算出されるESならびにそれらをレーティング化した「エンゲージメント・レーティング」と、ROE、ROIC、PBRの関係性を分析した。

調査結果によると、ESとROEやROIC、PBRには正の相関がみられ、従業員エンゲージメントスコアが高い企業ほど ROEやROIC、PBRが高いことが示唆された。

またエンゲージメント・レーティング(ER)がDランクの企業は、PBRが1割れである一方、ERがAの企業では80%の企業が、PBRが1を上回ることなどが分かった。

「本検証から見えるデータは、従業員エンゲージメントが”企業の成長ドライバーとしての重要項”となり得る可能性を指し示している。経営においては、従業員エンゲージメント以外の変数も相互作用項として影響するため、さらなる分析を進める必要はあるが、開示コスト過多に陥りがちな現状において、今回の調査が『企業の未来価値』の可視化における重要な一手となることを期待している」と同レポートの発行責任者(白藤大仁氏/リンクコーポレイトコミュニケーションズ 代表取締役社長)はコメントしている。

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