キユーピー、「賞味期限表示」変更の対象商品拡大 フードロス削減へ

関係者からも様々な期待の声

同社は2024年12月に主力容量である450gと350gの2品の賞味期限の表示を変更。実施に先立ち、店舗から物流などの関係者に対して説明を行ったところ様々な意見が寄せられた。

量販店関係者からは、「店舗運営の効率化や食品ロス削減に効果を期待している」との声が上がった。店舗管理の容易化やオペレーションの無駄の削減といったメリットが見込まれており、陳列作業や在庫管理にかかる労力の削減、日付管理の負担軽減が期待されている。

卸店や物流団体からは、食品の製造日から賞味期限までを3分割し「納品期限は製造日から3分の1の時点まで」とする「3分の1ルール」などの緩和にもつながるとの見解が示された。

製造、卸売、小売の各段階において食品ロスの削減や物流効率化が期待されている。マヨネーズのような多頻度製造品においては、、年月表示化が進むことで、同一年月の商品をまとめて保管できるようになり、保管スペースの圧縮や荷揃え作業の省力化が可能になる。

一方、年月表示には、日付を省略することで賞味期限が実際より短く見えるというデメリットもある。同社は保存テストによって品質が保たれることを確認した上で賞味期間の延長も実施しており、デメリットを緩和している。

同社は、消費者にとっての分かりやすさと食品ロス解決の両立を目指す。担当者は「今後もお客さまや関係各所の意見や市場動向を注視しながら、必要に応じて情報発信を行っていきたい」と話した。

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