「渋谷スクランブルスクエア」は2031年度に全棟完成
東急は6月3日、渋谷駅周辺における再開発事業の進捗状況と将来像を発表した。同社は、渋谷エリアにおいて総額約6000億円規模の複数の再開発プロジェクトを進行中。その一つである複合施設「渋谷スクランブルスクエア」は、2031年度に全棟が完成する予定。商業フロアについては、2019年に完成した第一期(東棟)と合わせ、1フロアあたり最大約6000平方メートルの売り場面積となる。
ほか、進行中の「Shibuya Upper West Project(渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト)」は2029年度、「宮益坂地区第一種市街地再開発事業」は2031年度にそれぞれ完成する見通し。現在、未発表のプロジェクトもあり、再開発事業全体の完成時期は2034年度としている。
東急などが進めている渋谷エリアの再開発
東急グループは、2012年の渋谷ヒカリエ開業以降、渋谷駅周辺において11の再開発プロジェクトを進行中。これらのプロジェクトがすべて完成すれば、総面積は約120万平方メートルに達する見込み。そのうち、次の百年を見据えた3つの大型プロジェクトを推進しており、その一つが「渋谷スクランブルスクエア」だ。
「渋谷スクランブルスクエア」は、JR東日本、東京メトロ、東急の3社が共同で手掛ける渋谷駅一体型の大規模再開発。渋谷駅は1885年の開業以来、多くの課題を抱えたまま発展してきた。そのため、エリアの分断や複雑な動線など、根本的な課題の解決が求められていた。