「渋谷スクランブルスクエア」の4つの魅力
渋谷駅周辺イメージの模型(2034年度完成予定)
2019年に「渋谷スクランブルスクエア」第一期(東棟)が開業し、今年、第二期(中央棟・西棟)の着工が始まった。今後は、2030年度に渋谷駅および歩行者ネットワークが完成し、2031年度には渋谷スクランブルスクエアの中央棟・西棟を含む全体が完成する予定。多層にわたる広場空間などを通じて、場所ごとに異なる景観が広がり、渋谷の街をあらゆる角度や高さから体験できる構造となる。
渋谷スクランブルスクエアは、東棟・中央棟・西棟の3棟で構成され、延床面積は約27万6000平方メートルにおよぶ。日本最大級の都心型駅直上ショッピングセンターを含む複合用途ビルであり、今回着工された中央棟・西棟は主に商業施設として整備される。
3棟が一体となることにより、「渋谷スクランブルスクエア」の4つの魅力がさらに強化されるという。
1つ目は、唯一無二の眺望である。すでに「渋谷スカイ」は日本夜景遺産に登録され、各種ランキングでも高い評価を得ており、渋谷を代表する観光名所となっている。これに加え、中央棟・西棟にも新たな眺望スポットが誕生する。中央棟および西棟はハチ公広場やスクランブル交差点に面しており、これらの名所を望むことができる立地を生かした商業空間が設けられる。
2つ目は、日本最大級の都心型駅直上ショッピングセンターである。3棟が商業施設として接続されることで、1フロアあたりの面積は最大6000平方メートルとなり、渋谷スクランブルスクエアは都心型としては日本最大級の規模を誇るショッピングセンターとなる。
3つ目は、国際競争力を強化する拠点である。現在、東棟で運営中の「渋谷キューズ」では、年間800回を超えるイベントを開催し、400を超えるスタートアッププロジェクトを支援してきた実績がある。これに加え、中央棟の10階には国際交流施設が整備され、各国大使館などと連携したグローバルな文化交流体験を提供する予定だ。
4つ目は、日本が誇る建築家の共演である。渋谷スクランブルスクエアの建築デザインは、日建設計、隈研吾建築都市設計事務所、SANAAが手掛けている。渋谷開発事業部 開発推進グループ 統括部長の田邊秀治氏は「日本を代表する建築家が一つの建物で共演するという唯一無二のデザインとなり、渋谷を象徴するランドマークとなる」と語っている。