渋谷駅の改良工事も進行中
「Shibuya Upper West Project(渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト)」の模型
2030年度には、渋谷駅前の開発が「最終章」を迎えるとしている。長年にわたり駅改良工事の中で移設が繰り返されてきた通路、改札、階段などの駅機能を担う施設が概成を迎える。ハチ公改札前と南改札前には、東西の地上広場をつなぐ最大幅20メートル超の自由通路が整備される。東口にはスカイウェブ、西口には上空施設が整備され、東西南北を結ぶ放射状のネットワークが形成される。
3大プロジェクトの一つ、「渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト」についても発表。東急百貨店本店跡地で進められている同プロジェクトでは、隣接する「Bunkamura」との融合を推進し、新たな大型文化複合拠点の創出を目指す。渋谷駅周辺と、東京を代表する閑静な高級住宅地「松濤」との結節点に位置しており、「Bunkamura」や松濤美術館をはじめとした文化施設が周辺に集積している点も特徴だ。
渋谷駅東口における「宮益坂地区第1種市街地再開発事業」についても説明。同事業はA街区、B街区、C街区の三つに分かれている。このうちA街区には、高さ180メートルの複合施設が計画されており、低層部に商業施設、中高層部にオフィス、高層部にホテルを配置する。B街区では、渋谷駅および渋谷ヒカリエからの優れたアクセス性を活かし、商業フロアの整備が進められる。A街区の東側に位置するC街区では、「宮益御嶽神社」の建て替えと再整備が行われる予定だ。