ACジャパンは6月25日、7月から約1年かけて各メディアで放送・掲載される2025年度公共広告作品を発表した。2025年1月に生じたフジテレビのCM差し替え問題などにより、多くの人が目にしたであろう「決めつけ刑事」「ゆうちゃみの3日ぶん」「なかやま、検脈!」といったおなじみのCMがついに見納めとなる。
関連記事
今回発表された2025年度の広告作品は計22作品。
ACの広告は「全国キャンペーン」(2024年度は「決めつけ刑事」「ゆうちゃみの3日ぶん」が該当)のほか、各地域向けのキャンペーン、非営利団体などによる「支援キャンペーン」(2024年度は「なかやま、検脈!」「アイフレイルの歌」などが該当)などで構成される。
このうち「全国キャンペーン」で選ばれたのは2本。いずれも一般生活者アンケートをもとにACジャパンがテーマを設定し、それを全国の会員広告会社に説明(オリエンテーション)を行う。それに対して広告会社が企画を提案し、審査会で選ばれたものが制作・放映へと進む、という流れで制作されている。
1本目は、「進化するデジタル社会をどの様に生きるか考えよう」をテーマとした「フェイクは、ホンモノみたいな顔をする。」という広告。ADKマーケティング・ソリューションズが企画制作を手がけた。
「AI技術を否定するのではなく、デジタル技術を悪用する事案に警鐘を鳴らす」という内容。昨年度に続き、聴覚障害のある人たちの情報格差の解消を目指して、手話とオープンキャプションの字幕対応を行っている。
2本目は「もったいないの精神」をテーマとした、「We are モッタイネーティブ」という広告。企画制作は電通名鉄コミュニケーションズ。
「もったいないの精神」は大人だけでなく、いまの多くの若い人たちが自然に「もったいないの精神」のテーマに即した行動をしているということを訴求している。従来同様、英語字幕対応や、クローズドキャプション字幕による情報保障の取り組みを実施する。
このほか「支援キャンペーン」の広告は次のとおり(かっこ内は企画制作と出演)。
・全国こども食堂支援センター・むすびえ「仲間」
(電通名鉄コミュニケーションズ/仲間由紀恵)
・ジャパンハート「ジャパンハートは能登にいた」
(電通/舘ひろし)
・日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「耳漫才」
(東急エージェンシー/大木こだま・ひびき)
・キッズドア「子どもたちの未来をひらく、ドアになる。」
(電通 関西オフィス/高橋蒼太、丘ひまり、石川小梅、中村由梨絵、玉城真之介、晝田英治、谷口太一、吉田拓矢、田中カオル、難波江基己、中村優穂)
・日本骨髄バンク「キミの中に流れている力」
(東急エージェンシー/あの ※ナレーションでの出演)
・日本盲導犬協会「盲導犬みいつけた!」
(ADKマーケティング・ソリューションズ/永尾柚乃)
・日本糖尿病協会「糖尿病のほんとう」
(電通アドギア/岩田稔、假屋崎省吾、星南)
・日本食品衛生協会「小島よしおと『てあらウィ~! 』」
(大広・大広WEDO/小島よしお、谷利春瑠、大内いちか ※GRのみ)
関連記事
