TBS、営業利益目標を1年前倒し達成 火曜・水曜の「強い曜日」づくり奏功、SAND BでIP創出も加速

TBSホールディングスは5月14日、2026年3月期決算を発表した。連結売上高は4248億円、営業利益は247億円となり、中期経営計画2026で掲げた営業利益目標を1年前倒しで達成。メディア・コンテンツ事業では、放送収入や配信広告収入が伸長。火曜・水曜を中心に「勝てる曜日」を増やす編成戦略が奏功し、TVerでの再生回数拡大も収益を押し上げた。好調な地上波・配信の基盤を背景に、同社はIP事業会社SAND Bを軸としたコンテンツIPの企画・制作力強化を加速する。

連結業績は、売上高が前年度比181億円増の4248億円、営業利益が同52億円増の247億円だった。営業利益は当初計画を32億円上回り、2026年度を最終年度とする中計で掲げていた目標を1年前倒しで達成した。2027年3月期は売上高4400億円、営業利益260億円を見込む。

業績をけん引したのはメディア・コンテンツ事業だ。同事業の外部売上は前年度比5.4%増の3122億3700万円、営業利益は同72.1%増の146億1200万円だった。TBSテレビ単体でも売上高は2462億5900万円、営業利益は168億2000万円となり、大幅な増収増益となった。その中核にあるのが、放送収入と配信広告収入の伸びだ。TBSテレビの2026年3月期のテレビ収入は2251億100万円で、前年度から130億6700万円増加した。配信広告収入も143億1200万円と、前年度から22億6400万円増えた。ドラマ・バラエティを中心とした好調な再生回数を背景に、配信広告収入が伸びた。

火曜・水曜の次は「月曜」を編成で攻める

この伸長は、単なる広告市況の追い風だけではなく、編成戦略の成果でもある。TBSは「タテの流れを意識し、勝てる曜日を増やしていく」方針を掲げ、ゴールデン・プライム帯で強いレギュラー番組を増やしてきた。LTV4-59(男女4-59歳の個人視聴率)で1位をとる「強い曜日」が増加したと説明しており、火曜・水曜の伸びを具体例として示している。火曜は「THE神業チャレンジ」「バナナサンド」「マツコの知らない世界」などが前年を上回り、水曜も「世界くらべてみたら」「巷のウワサ大検証!それって実際どうなの会」「ニノなのに」「水曜日のダウンタウン」が伸長した。

特に水曜22時の「水曜日のダウンタウン」は、地上波の視聴率だけでなく配信面でも存在感を示した。同番組が2025年度に1億2000万回再生を記録。またドラマでは「じゃあ、あんたが作ってみろよ」が平均再生回数470万回、総再生回数は6000万回でTBS歴代1位となった。これらにより同局は2年連続でTVer三冠(総再生回数・総再生時間・UB数)を達成した。また、TBSは、地上波の編成力を起点に、TVerなどの配信でも広告収入を積み上げる構造を強めている。

この流れを、2026年度は月曜にも広げようとしている。2026年4月期改編では、月曜21時にMrs. GREEN APPLEが出演する「テレビ×ミセス」、月曜22時に「プロフェッショナルランキング」を投入する。火曜・水曜で成果を上げた「強い曜日」づくりを、月曜夜にも横展開する狙いが読み取れる。

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