SBI、メディア事業を本格始動 ライブドア、マイナビ、IP企業群で描く次の生態系

SBIホールディングス(HD)は5月19日、メディアやマーケティング事業を統括する中間持株会社SBIネオメディアホールディングスが構築を進めるメディア事業の戦略構想について、記者向けに説明した。2025年5月の設立から1年を迎え、SBIHDの北尾吉孝会長兼社長は「金融とメディアとITが融合する」構想を改めて示した。

SBIHDの北尾吉孝会長兼社長が登壇した。会見で北尾氏は、メディア事業進出を具体化した背景として、フジ・メディア・ホールディングスをめぐる一連の問題に言及。「おかしいのではないか」と感じたことが、SBIとしてアクションを起こすきっかけになったと説明した

共感・熱狂の経済圏をSBIグループが取り込む

会見で北尾氏が強調したのは、単なる広告出稿やスポンサーシップではなく、自らメディア・IP・イベント・テクノロジーを含む「生態系」をつくるという考えだ。背景には、スポーツや音楽イベントで生まれる「共感」や「熱狂」が、消費行動や経済行動に大きな影響を与えるという認識がある。北尾氏は、SBIグループが協賛した井上尚弥の世界統一スーパーバンタム級タイトルマッチの東京ドーム公演に触れ、「この世界を取り入れないことでは我々の将来はない」と語った。

SBIネオメディアHDをめぐっては、4月に米ラスベガスの球体型アリーナ「Sphere」の東京・お台場への誘致構想が明らかになり、注目を集めていた。今回の会見では、さらに踏み込んで、IP、制作、マーケティング、プラットフォームを一体化させる構想が示された。

2026年3月末には、SBIネオメディアHD代表取締役副会長の近藤太香巳氏が球体型アリーナ「Sphere」の東京・お台場への誘致構想が示されていた。世界に誇る国産コンテンツを3次元的に体験できる新たなエンターテインメント施設として位置付ける

アニメ『超かぐや姫!』企画会社も取り込み、IP領域進出

同日には複数の提携も発表された。SBIHDはBrave groupと、戦略的提携の実現に向けた協議・検討を開始。将来的にはSBIグループによるBrave groupへの資本参加も視野に入れる。VTuber、eスポーツ、リアルイベント、地方創生プロジェクトなどでの連携を検討する。

「ネオメディア生態系」の構成企業23社

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