スポーツがクリエイティビティを救う? 転換点を迎えたカンヌライオンズ2026

スポーツ・クリエイティビティの輝き

③“スポーツ”の存在感

カンヌにはEntertainment for Sportsというスポーツ業界のクリエイティブワークがメインの部門があり、今年はゴールドの「Resize the Price」やブロンズの「Jell-Ometer」など面白い仕事がたくさんありました。

しかし、私が注目したのは他の部門でも「スポーツコンテンツを起爆剤に活用したコミュニケーション」が多数受賞したことです。たとえばいま一番アイデアが元気なDirect部門のシルバー以上は、18作品7作品がスポーツに関連したアイデアです。しかもアイデアがどれも秀逸。

特に以下などは象徴的でした。

Mercado Livre「Field Barcode」(Outdoor部門グランプリ、Direct部門シルバーなど複数受賞)。EC大手のメルカド・リブレは「パカエンブー・スタジアム」の命名権を取得。認知拡大や利用者を増やすため、ピッチのラインにひねりを加えてフィールドを巨大なバーコードに。スキャンした人には25%オフクーポンを提供した。

国境なき記者団「A Mother’s Commentary」(Audio&Radio部門シルバーなど複数受賞)。通常のスポーツ中継では解説者が試合の実況をするのに代わり、マイクをとったのは、拘束されているジャーナリストの母親。そこで語られたこととは。

今年、あらゆる部門でスポーツを題材にした受賞作が以前より多く感じました。
では、なぜカンヌライオンズではスポーツを題材にしたコンテンツがこれほど多かったのでしょうか?

次のページ
1 2 3 4 5
この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事