富士フイルムの「写ルンです」シリーズの新商品が、20年ぶりに発売される。かつては、携帯電話やスマートフォンの普及、デジタルカメラの台頭に押され、数を絞って細く長く販売されていた「写ルンです」。レトロブームやフィルムならではの質感、そして何より「ファインダー越しに被写体と向き合い、思い出を振り返る」体験の価値が見出されて、若者を中心に人気となり、驚異的な復活を遂げた。今回発売する新商品には、そうした価値を最大限にすべく、富士フイルムが徹底したユーザー調査の結果が詰まっている。
今回発売するのは、防水モデルの「写ルンです Active」と黒白フィルムモデルの「写ルンです Black and White」。「Active」の発売は8月上旬で、店頭での想定販売価格は4480円前後(税込み)。「Black and White」の発売は9月以降で、想定販売価格は4300円前後(同)。
「Active」は、水深10メートルまでの水中での撮影が可能で、海やプールのほか、ウィンタースポーツやキャンプなどでも気軽に使えることが特長。スマートフォンは高価で紛失したときのダメージも大きく、バッテリーの残量を気にしなければならないが、場所やシチュエーションを選ばず、アウトドアでも簡単に使えるという。また、「Black and White」は、被写体が際立つ洗練された黒白の写真を、プロのような特別な設定や技術を使わずに撮影できることが特長だ。
新商品の(左)Activeと(右)Black and White
かつて爆発的なヒットとなった「写ルンです」をめぐる環境は厳しい状態が続いた。
1986年7月に発売された「写ルンです」は、世界初のレンズ付きフィルムとして、「いつでも、どこでも、誰でも、簡単に」写真を撮れることをコンセプトに開発され、今年で40周年を迎える。高い機材や特別な技術を必要とせず、誰でも気軽に購入でき、持ち運べるとあって、日常を気軽に記録する用途へと広がり、写真文化のすそ野を拡大するきっかけとなった。
